ゲーム感想記#54 ゼルダの伝説 スカイウォードソード
『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』は2011年にWiiにて発売されたゼルダシリーズである。そしてその大体十年後、Switchにて本作のリマスターが発売された。
本作の大きな肝としてジョイコンを実際に使って剣を振ったり盾を構えたりすることができるという点がある。ただSwitch版になるとボタン操作も可能になり、携帯で外でプレイすることが多い私はボタン操作が専らだった。なので、ジョイコン操作についてはここでは触れないこととする。
私は『ゼルダの伝説』シリーズの大ファンである。初代ファミコンから最新作の『ティアーズ・オブ・ザ・キングダム』まで公式として出されたものは全てプレイしたが、それまでプレイしていなかった本作も新たにSwitchで出るにあたって楽しみにしていた。
それでプレイしてみてどうだったか?「なんか面倒だった」という感想をクリアして抱いた。
ゲームとしては相応の完成度である。作り込みもしっかりしてさすがはゼルダシリーズといったところだろう。だがどこか義務感でプレイしているところがあった。どうしてかは自分でもはっきりとわからない。何回も同じところに行ったり、結局今までのゼルダシリーズに比べて変化がなくマンネリ気味で古臭いなぁという感想を抱いた。
プレイしたのが十年前のゲームだから古臭いのは当然か、とも思ったが、後になってプレイしたもっと古い『時のオカリナ』は全然古臭く感じなかった。むしろ斬新だとすら思った。
もちろん繰り返すが、相応の完成度ではある。謎解きで面白いところも多々あったし(時間操作関連の謎解きは特に良かった)、色々な探索もなんだかんだで楽しかった。また、エンディングでの演出はさりげないものながらシリーズで一番感動した。
なので本作は名作とは行かないまでも、やはり良作の出来である。頭ではそうわかってはいるものの、体感としては面倒だったというがあるのも事実。結局どうして面倒だったのかその具体的な理由は自分でもわからない。だがプロデューサーも何がしか意識をしていたのだろう、本作の次の作品『ブレス・オブ・ザ・ワイルド』では今までのシリーズの「アタリマエ」が見直され、新たなシリーズの生まれ変わりとして名作へと昇華していく。
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