別々の視点
自分の中の気持ちと、誰かの持っている気持ち。もしかしたら他の誰かも同じことを感じているかもしれない。そう思える瞬間。
季節の移り変わりに、同じ方向を見ていたり、お互いが別の場所を見ていたり。
皆が同じ方向を見て、同じものを切り取り、同じものを食べる。あまり心地の良いものじゃない。
目立たぬよう深く潜航する。来た道に跡が着くよう、目印を落としながら。
よくわからないものがあっていい。生きづらさや輪の中への入れなさを感じたままでいい。
離れにいる少ない人達への灯台があった。道標があった。
沢山の人やものはいらない。その為に作られたものも必要ない。
ただ一日に一度、深く頷くことが出来たなら。別々の場所に目を向けたまま。
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