精神論・根性論は何のためにあるのでしょうか。
その精神論・根性論自体には意味はありません。思考停止を促しているのです。
真の目的を目立たなくするための偽装です。
問題意識
下の図は2023年3月31日に #東大阪市 が策定した「都市計画マスタープラン(立地適正化計画)」の「3.目標と評価・見直し」(129ページ)です。
「東大阪市にずっと住み続けたいと回答する市民の割合」が2018年度は48.8%です。
この2030年度末の目標が70%になっています。
ど~やって、そこまで上げるんじゃい?という驚きとアホらしさが強い印象として残ります。
この強い印象により、その他の項目に疑いの目を向けることになります。
根本的問題は、目標の根拠が不明であることです。
物事を考える場合には、なんでもそうなのですけど、考える途中経過・考え方が重要なのです。
一般市民は、「考え方は不明だけど、役所が示した目標は正しいと信じるしかない」という状況におかれます。
これは、民主主義に反しています。
パブリックコメント
本都市計画のパブリックコメントが2022年に実施されました。
これの結果は次のサイトにあります。
東大阪市ではラグビー事業を批判するパブコメを削除する行為が行われているので、このパブコメは将来は削除されるかもしれません。このような行為も民主主義に反しています。
パブコメで出した私の意見は次のとおりです。「132ページ」などのページは、パブコメ版の都市計画でのページです。
上記意見に対する、市役所の回答は次のとおりです。
私の理解では、第3次総合計画においても、目標の数値について、合理的な根拠は示されていません。
なので、「2030年に約48万人という数値を目標」は精神論・根性論です。
仮に、結果として、この数値目標が達成されたとしても、それが東大阪市政の成果であるとは言えません。過疎地からの移動が原因かもしれません。
公聴会
第二の意見陳述の機会である2023年1月26日の #公聴会 にて、私は、次のとおり意見を言いました。
市役所からの回答は次のとおりです。
「行政の制御下にない社会事象に対しても関わっていき、影響を与えることが重要であると考えております。」(東大阪市の考え方)
すごい考え方だ!
正々堂々とした回答であるため、一見、頼もしく感じるかもしれませんが、精神論・根性論の派生形です。
「制御下にない」のだから「影響を与える」ってことは、不可能じゃないのかな。
制御できない事象に影響を与えた場合、制御できず暴走するとか、無駄に終わったり、副作用が生じると考えるのが健全な思考です。
精神論への批判を精神論で反論しているのです。
市は、具体的施策として「市民、民間事業者と共に公民連携でまちづくりを進めていきたい」としています。
公民連携などにより、既に成果があれば、その説得力のあるデータを提示し、そのデータを基に目標を定めることが正しいと思います。
また、市は、「中核都市としての役割を果たすことにより、関西全体のまちづくりを発展させることが必要」としており、リーダーシップを発揮し、周辺地域を大切にするかのような物言いですが、パブコメの別の意見・回答の場面で、市は
「都市の魅力を高める取組みは都市間競争に打ち勝つ」(パブコメの意見No.19)
と述べており、東大阪市だけが、しかも、東花園地域周辺だけが、良ければ良い、とする発想をしています。
真の目的
精神論なのですから、実現しても、しなくても、どちらでも良いことになります。東大阪市の職員自身は、本音では、そう思っているのだろうと思います。
この計画の真の目的は、別のところにあるのだと思います。
ラグビー利権ですね。
東大阪市は、ラグビー関連業者への利益を誘導するとともに、ラグビー愛好者の交流が育まれる、ラグビー愛好者にとって魅力あふれるまちづくりを推進するようです。
以上
#都市計画