自分も含めて全員が細分化されたESPERだと看做した瞬間から世界が面白くなる

現代人の悩みの大半が「人間関係」に関することらしい。他者と関わることが煩わしいと感じているってことは、自分と他者のどちらかへの敬意が欠けているからである。自分の人間関係のヘタレっぷりに耐えられなくなった人、つまり自分に問題があると考える人は引きこもったり自殺したりする場合もあるだろうし、人間関係が上手くいかない原因は相手の理解力の無さだと考える人は攻撃的に怒ったり場合によっちゃぁ刺殺したり銃殺したり絞殺したりすることもあるらしい。

だから世界の人々がこの世の全ての存在に敬意を表すれば全ての問題は解決する。まず自分に敬意を表するのはとても簡単です。自分が今存在するのは膨大な数の男女の営みの集積だからです。単純に世代を２０回遡るだけでも2人^20=1048576≒約１００万人によるDNAの掛け合わせによって生まれた奇跡の産物だからです。ご先祖様全員に感謝して自分を敬う。そして他者に敬意を表するのは更に超簡単です。まず他者も同じ理由による奇跡の存在だし、更に他者は「自分が認識し得ない世界」を確実に認識できる存在だから、自分よりも更に敬意を表する必要があるからです。例えば人類の場合は視界が前方にしか無いから、人は一生涯、自分の後頭部を自分の目で認識できないけど、他者は肉眼でその後頭部を具に観察することができる等々。

自分から見た他者は、自分に無い超能力(extrasensory perception)を確実に持った"ESPER"であり、自分もまた他者から見た場合の"ESPER"である。つまりこの世界は約76億人もの細分化された能力を持ったエスパー達でひしめき合う、アベンジャーズもビックリな超絶ミラクルな現実世界の中で私達は今生きているのだって理解できた瞬間に劇的に日常生活が面白くなってくる。