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インド女一人旅 インドでケータイを買った編

ケータイを紛失した翌日、インドでケータイを買うぞと決心してインドの秋葉原といわれる「ナイループレイス」に行きました。
メトロに乗って、乗り換えをして30分程度の移動です。スマホがあれば検索して簡単に行けますが、その時はガイドブックの路線図を見ながら、優しそうな、嘘を言わなそうな人に聞きながら行きました。


無くしたケータイはインドでも使えるようSIMカードを入替えていて、いつでもどこでもネットに繋げる状態でした。せっかく旅行に来たのに手の中の小さな箱ばかり見ていたなという気づきと反省もありつつ
頼るものがなくなると自分で調べて思考して行動せざるを得ないので、異国の地でいつも使わない頭を回転させていました。 


インドの秋葉原は電脳街感があり。秋葉原と言われているだけはありました。

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いい感じのケータイショップに着いて、優しい店員さん(インド訛りが強めな英語を操る)の一押しの格安スマホをゲットしました。
中国のメーカーOPPOの最新モデル(2019年4月発売)
お値段約1万ルピー日本円で16000円。
お店の滞在15分くらい。悩んでも仕方ないので即決でした。

いくら安いと言えどもインドの大卒の初任給は、約2万5000ルピー(大学に行けるのはエリートのみなので一般労働者の水準はもっと低い)
1万ルピーは大金です。iPhoneなどはもっと高価で盗難に合う確率が高いそうなので行かれる方はお気をつけ下さい。

物価や生活水準を短期間な旅行でそんなに感じることも無いので、スマホをなくしたからこそ見えたものもあるのかもしれないですね。。。
(ベトナム一人旅でも無くしたことあるので、いいかげん学習しろよって話)


早速簡単な設定をし、心配してくれた人にDMを送り、仕事のメールなどを返し。Twitter、インスタグラムを開き、、 スマホを見れなかった昨晩を取り返すかの如く前のめりでインターネットと繋がってしまいました。全然デジタルデトックスできなかったです。ネットが切っても切り離せない世代ですね、、、

これで晴れてインドでケータイ購入ができてインドナイズされた私です。誰かがインドロイドと呟いていましたが。

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この日の夜はガンジス川沿いにある、ヒンドゥー教の一大聖地「バラナシ」まで行く寝台列車の予約をしていたのでそれまで町中観光、ご飯など行きました。もちろんカレーを食べました。



町中を歩けば物乞いや子供に話しかけられます。無視をしてもついてきて「マネープリーズ」と言われ続けます。
5歳くらいのこどもが服を引っ張ってきます。こぼれそうなほど大きな目で見上げてきます。

可哀想で思わず目を逸らしました。

ただの旅行者である私がそこで100ルピーくらいをあげたら、その日の彼らの夕食は少し豪華になるかもしれません。しかし簡単にお金を稼ぐ事が習慣になってしまっては学習のない、物乞いするだけの道しか残らなくなります。
短期的な同情は逆に彼らの未来を潰すことになります。これは国際関係を勉強していた学生時代に学んだことです。

しかし、その夜のご飯を食べられないと死んでしまうような状態で、未来なんて考えられない人がいるのも事実。もはやこれは社会の構造の問題で、学習などの長期的な支援や政府が物乞いをする人達に対策をキチンと取る以外ないのかともおもいます。

日本を離れて貧富の差が激しい場所に行くたびに自分は無力な人間だなぁと実感します。日本にいる時は恋愛が上手くいかなかったり、仕事で失敗したり、それだけで絶望の淵にいる自分を可哀想と決めつけていたのですが、それは沢山の選択肢を自ら選んできた結果で、選択のできない人生も世界中には溢れるほどあって、自分の世間知らずさ、生きてきた枠がいかに小さいものだったのかを考えさせられます。



ご飯はもはや定番のカレー60ルピー也

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22時半の寝台列車に乗るべく早めに駅へ
電光掲示板に私の乗る予定の列車がなくて一瞬冷や汗かいたけれど、窓口で聞くとプラットフォームが変更になったみたいで、手書きで案内がかかれていました。忘れてはいけない、インドは適当なのです。

ニューデリー始発なのでもう電車は到着していて、いそいそと乗り込み定時出発。



寝台列車は3段ベッドになっていて私は一番上の段。スペースは狭いし冷房は効きすぎていたけれど、張り詰めていた緊張感が緩んだのか爆睡。

気付いたら太陽が昇りきっていました。

バラナシ到着は若干遅れていて、不安から周りの人にまだつかないのかと何度も聞いてしまったけれど無事到着。
13時間の長旅でしたが気持ちよく寝ていたので一瞬でした。



昼間についたバラナシ。ここでは目的もあまり持たずゆっくりのんびりしようと決めていました。

しかしここはインド、ホテルに行くまでに交渉したリキシャで「道がわからないから別の運転手のリキシャに交代する」と言われ、両方にお金を払うことになり、2番目の運転手に「あなたが予約したホテルのシャワーはガンジス川の水をつかってるから浴びたら肌がかぶれて病院行きだよ」と言われ(多分嘘。)

「とにかくホテルへGOして!!」「やめとけ、優しさであなたの為に言ってやってるのに」等の押し問答がつづき、怒鳴られ逆ギレされて途中で降ろされれました。しかたなく歩いていると日本語が堪能な怪しいインド人が勝手についてきて頼んでないのにホテルに同行してきて「ここだよ、ついてよかったね、バラナシ滞在中のガイドやるよ」と勝手に話をまとめられて、インド人の厚かましさにやられてどっと疲れてホテルにつきました。


ホテルはガンジス川が一望できるオーシャンビューならぬガンジスビューでした。

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きたねぇ


つづく

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