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インド女一人旅 ケータイ紛失編

インド2日目
旅行中に何をするとか何処にいくとか大まかにしか決めてこなかったので2日目にして何をしようかとなりました。
とりあえず翌日に世界遺産のタージマハルに行きたいので近隣都市のアグラ行きのチケットを買うことと、デリー観光ができればいいなというスケジュールに。

朝起きてドミトリー同室の大学生の女の子と話していると彼女も今日はデリー観光するという事なので一緒に行動することに(これぞ旅の醍醐味)
オールドデリーのスパイスマーケット(スパイスとか衣類とかが沢山売っている)に向けてリキシャという三輪タクシーに乗っていざ出発。


リキシャの運転手はお調子者で「君は藤原紀香に似てる」「ガールフレンドになってよ」とジョークなのかわかりずらい軽口をしつこく言ってきました。女子が一人旅に行くときは嘘でもホテルで旦那が待ってるのと言ったほうがいいようです。あと曖昧な態度で笑ってイエス、イエスと言ってしまうと勘違いさせてしつこく誘われたり、ついて来たりもあるので嫌なときはNOといえる心持ちが必要です。
私もこの旅で反省しました。

オールドデリーはホテルのあったニューデリーよりディープなカオスさで
車と人と怒鳴り声で騒々しい所でした。
スパイスマーケットに行きたいと言ったのにあそこは質が良くないから僕の店にしなよとこじんまりした商店に連れて行かれたり。
ラッシーを頼んだつもりが、変な酸っぱい飲み物を出されたりとすごくインドは疲れます。

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オールドデリー観光を終えて学生の子と別れて、アグラ行きのチケットを買いに行きました。

インドの鉄道は人気で取りたい線を取れない時もありますが、外国人窓口からだと専用にチケットを用意してることもあるそうなので比較的にゲットしやすいです。(ただし、外国人料金は1.5倍になるとか)
チケットカウンターで行き先を紙を記入するのですが、書き方がわからなくてアタフタしていたら優しい観光客が代わりに書いてくれました。
インドで下心のない優しさに触れるとより感動。

電車まで2時間あったのでインドのマクドナルドで休憩。

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そこから駅に戻るときに悲劇が起きました。
「ケータイがない。あれ??バックの中にもポケットにもない。。。 」

来た道を引き返してマクドナルドで忘れていないか聞いてもらう。
心配してくれた客のインド人が電話かけてくれたけど繋がらない。監視カメラも見てもらったけどバックにちゃんとしまっている。
電車の時間がすぎてしまった。


絶望の中、昨日泊まった日本人宿に戻ってもう一泊させてもらう事に。
宿のバイトの男の子にiPhoneを借りてTwitterとインスタグラムを更新して、あと知り合いにもDMを送って連絡が暫く取れないことを伝たえました。


「無くしたスマホを探す」というアプリを起動してしてみたらマクドナルドから駅までの道にあるままで3時間前に更新が途切れていた。電源が落とされていたので、多分誰かが切ったようだ。
今となってはわからないけれど、信号のない道路を渡るとき距離感がすごく近い人がいたのは覚えていて、しかもホテルのキャッチみたいな人に話かけられていて注意がそっちに行っていてあの時かもと思い返す。しかし盗られた感覚は無かったからかなりの手練だと思う。

ケータイが無くなった旅は想像を絶していて、この先のホテルも取ってなかったし、明日の夜には寝台列車でここからバラナシまで700キロくらいの移動がある。強がってTwitterでは強制デジタルデトックスと書いてはいたものの不安すぎました。インド旅行の象徴でもあるタージマハルにも結局行けなかったですし。


自分の運の無さと、たった1日居ただけで薄れてしまった警戒心の無さに落ち込んで、どうしたらいいかと借りたアイフォンで調べていると、インドでは格安スマホが煩わしい手続き無しで買えるとの事。インドに駐在している日本人のブログによると、インドの秋葉原と言われている【ネイル―プレイス】では色々な機種が手に入り、iPhoneはもちろんGalaxy、サムスンなども端末代金だけで買えるという。

インドで携帯買うって逆にクールじゃないかと落ち込んでいた頭にカッと血がめぐり色々調べ始めました。
「不安はお金で解決しよう」と貧乏な学生時代なら難しかったであろう選択肢を選べる大人になったことをすこし喜んで。

翌日はインドの秋葉原【ネイループレイス】に行くことに決めた。

インドが大嫌いになって、途方に暮れて、人の優しさに触れて、物価が安いインドに希望も見いだせて、感情がジェットコースターのように上下した1日でした。


つづく



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