ベランダコーヒー瞑想編 その三
自分を大切に扱う。
人やものを大切に扱う。
どちらも心の平和への道筋だというお話をしてきました。
ところで皆さんは、意外と自分だけのためには努力が続かないと感じた
ことはないですか。
人が喜ぶ顔を見られるから頑張れるみたいなこと、ありませんか。自分のためだけだったら部屋の掃除をするのは正直腰が重いけど、家族が気持ちよさそうにするから掃除をするみたいな。
私は、自分が落ち込んでいる時は、人のために何かすると、それが自分への労りになって返ってくる気がしています。何かに熱中することで、自分自身から目をそらすことができるという利点もあります。
コーヒーを淹れる作業を特別丁寧にしてみようと思いついたのも、そのことがきっかけでした。
食器の出し入れは、食器が痛くないようになるべく音を立てない。
柔らかい布の上にカップを置いて、カップが居心地よくする。
ぬるめのお湯でまずカップを温めて、いきなり熱いお湯でカップを驚かせない。
食器を擬人化して気づいたのです。自分の心が幸せで満たされて落ち着いてくることを。
最初に気づいたのは、飼っている猫を優しく撫でることで得られる幸せ感でした。
生き物や生き物を連想させるぬいぐるみなどには感情移入しやすいのは想像がつくと思いますが、実は、ものを丁寧に扱うことでも、同じ効果を得られることに改めて気づけたのです。
気持ちがささくれだってやけになりがちな時は、とりあえず、動作をゆっくりして、音を立てないという行動を意識してみると、絡んだ糸が解けるように視界が広がってきます。
ベランダコーヒーはまるで瞑想のようにいろんな気づきを得られます。
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