「猫を処方いたします。」
この本は、
猫を飼っている人
猫を飼おうと思っている人
飼い猫の死期が近い人
飼い猫と死に別れたことがある人
猫なんてなぜ飼うのと思っている人
心が疲れている人
に向けて書かれた本です。
要するに、ほぼ誰にでも、この処方は当てはまります。
猫は効きます!
何を冗談を言っているのだと思っているそこのあなたにも、猫は必ず効きます。
たとえ、あなた直接にではなかったとしても、あなたの周りにいる誰か、効くべき人に猫は効きます。そして、回りまわって、あなたにも効きます。
ミステリーチックな感じで話は進んでいきます。
五話から構成されていますが、登場人物達はゆるやかにつながっていて、その中の誰かと気持ちを共有することがきっとできます。
そして、最終話の五話で、
「あ〜、そういうことだったのね」
と腑に落ちると同時に、じんわり胸の暖かさが目に溢れてきました。
京都に長らく住んでいたことがあるので、猫を処方する「中京こころのびょういん」の住所に思わず笑ってしまいました。
京都市中京区麩屋町通上ル六角通西入ル富小路通下ル蛸薬師通東入ル
これ、ぐるぐる反時計回りに回っているだけで、肝心の場所がはっきりしていません。
でも、必要な人にはそのビルが目に入ってくるのです。
必要なことは必要なときに、必要な量で目の前に現れるものなのです。
いろいろな人が様々な悩みで必要になったタイミングで、この「中京こころのびょういん」に辿り着きます。
あなたがそのタイミングなのかを判断するための言葉をいくつか紹介しましょう。
どれかひとつでも、あなたの心を少しでも動かしたのなら、この本を読むタイミングなのかも知れません。
もし心を動かされたら、サポートをよろしくお願いします。いただいたサポートは美味しいコーヒーを飲みながら、次の記事を考える時間に活用させて頂きます。