対人関係と対物関係

あまり人に会えない生活になって気づいたことがあります。

対人関係だけだと、人の目を意識しすぎる傾向が私にはありました。でも、対物、この場合人間以外ということで、動物もぬいぐるみも自然もありとあらゆるものを含むのですが、私はこの対物関係が子供の頃から好きでした。

お人形さんごっこに始まり、あらゆるものに人格を与え、対話する相手に仕立て上げ、その世界に浸るのが楽しいのです。要するに、一人でいるのが平気、いや、むしろ心が安らぐのです。

人の中にいるのももちろん楽しいですし、人間というだけあって、人と全く会わずには生きていけません。でも、一人時間は、自分を整え育てる栄養を吸収する時間として、なくてはならないものなのです。

そういう意味で、引きこもり気味な生活にならざるを得ない今、私は意外と気持ちが楽になっていることに気づいたのです。

今は、外に出なくても、むしろ、外に出ないことで安心していられる。
周りのペースに無理に合わせなくても、ゆっくり息をしていい。
自分だけが変わっているわけじゃない。

対物の世界を持っていられるのは強みかも知れないと、初めてそのことを肯定的にとらえることができました。

今まで自分を否定することが癖になっていたので、これからは、自分が好きなことはそのまま好きと思っていいし、その好きに従って行動していいんだ。

そのことに気づけて、新しい世界が目の前に広がるようで、大きく息を吸い込みたくなります。

何がきっかけで自分の中の世界が変わるかわかりません。コロナ騒動そのものは悲劇ですが、ものごとは多面的です。別の側面に目を向ければ、自分にとって新たな発見につながります。

だから、どんな新しいことや慣れないこと、ちょっと変だなと思うようなことも、とりあえずやってみようと思います。失敗して恥をかいたところで、それがどれほどのことでしょう。

なんだか楽しくなってきました。

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