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問題なのは、森元首相なのか⁉️

東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長を森元首相が辞任する一連の問題を見ていて腑に落ちないこともあるアンドレ元部長。
別に森さんを擁護するわけでもなく、女性蔑視発言を受け、さまざまなメディア、議員、団体が世界中から非難してる事に違和感を感じるのは自分だけか?

バブル景気時代の上司達、、、。

自分は1986年に社会に出た、まさにバブル景気入社。当時大学生の自分の頭の中には、就職活動を目の前にして、「寄らば大樹の陰」「年功序列」「終身雇用」という言葉と共に、大学まで行かせてくれた親の期待をフルフルに感じていたと思う。
実際いくつもの内定をもらい、日本ビクターという会社に入社してみると、イメージしていた通りの組織社会。先輩はもちろん、上司や会社の上層部は、怖くて頭の硬い人たちがゴロゴロいたし、それがサラリーマン社会では普通だと思いながら目の前の仕事や目標をこなしてきた。それを我慢し、理不尽な事もある程度受け入れてきたのは、年功序列、終身雇用という思い込みを常に信じながら進んできたからかもしれない。ひとことで言えば、早く自分もあのポジションに行きたい。

実際に上司や会社の上層部には森元首相のような人達はゴロゴロいたし、日常の光景だった。森さんが現在83歳だとすると、自分が57歳なので、その差26歳。当時23歳の新入社員の自分から見ると49歳の部長職ぐらい。

当時49歳の部長職なんて暴れん坊だった。

入社した頃は、有無をいわさず希望職種とも違うし、四国のテレビやビデオデッキを販売する営業所に配属された。
そこには森元首相のような所長や部長がゴロゴロいたと思う。東京本社から視察に来た役員を接待すべく旅館に泊まり、その役員の前に地酒を並べ、入れ替わり立ち替わり営業所長がお酌しながらお酒を説明。当然女子社員はコンパニオン状態。そこにパワハラやセクハラなんていうコンプライアンスなどない。団塊の世代以上の人達は、そんな環境の中で高度成長期、バブル景気を過ごしてきたし支えてきた。

時代はどんどん変わり、その世代はそのまま卒業。

気がつけば、組織社会の中にも女性の地位向上、コンプライアンス問題、パワハラ、セクハラ問題、働き方改革がわき起こり、自分が入社した1980年代とは想像もつかないぐらい変わった時代になったと思う。現在の若手社員達は、当然この変化が当たり前と感じて仕事していると思うけど、我々バブル時代に新入社員だった世代は、その間に挟まれて理不尽と個の尊重という両方を受け入れてきた世代だ。気がつけば、仕事を進める上で、好き勝手、強引、華やかに仕事していた団塊の世代以上の絶滅危惧種世代の先輩達は皆卒業して引退している。

しかし、この絶滅危惧種世代は、まだ一部活躍中だった。

オーナー企業や、同族会社でない限り、一般企業で80歳以上の人達がトップに立つことは無い。しかし、政治の世界や、それに伴う団体にはこの考えは当てはまらないと、今回の騒動で改めて感じる。
森さんは今までにも様々な問題発言をしてバッシングを浴びている。それでも時代が変わる途中の出来事だったのか、今でも要職に就く立場だ。その森さん今回女性蔑視発言をして問題になったのは、オリンピックという特殊な事情もあるが、それよりも時代が本当に変わったという事。だから許されなかった。
メディアは辞任だと捲し立て、謝罪会見でも反省していないと更なるバッシング。
でも考えてみたら、この世代の人達は本来変わらないまま卒業して引退してた世代。そう絶滅危惧種的な世代がここにいたのだ。

一番問題なのは、森さんをこのポジションに承認した人達では?

謝罪会見で逆ギレだとか、反省してないと言うが、野生の猛獣を人前に連れてきて、噛んだ!危険だから噛むのやめなさい!というのは筋違い。野生の猛獣を人前に連れてきてしまった人に責任があるんじゃないかと。森さんは辞任会見でも自分の過ちを認めず、逆に不満のオーラを出しながら壇上から降りていった。
自分には、いきなりジャングルから連れてこられた猛獣が、物を投げられながらトボトボとジャングルに帰っていくようなシーンにしか見えなかったけど。。。

65歳完全定年、セカンドライフの充実。

森元首相擁護だと誤解されたくもないので、念のため。森さんを糾弾した事で、日本のジェネレーション問題は解決するのか?それよりも本気で65歳定年制度を導入すべき。基本例外なく要職につかず、更新に道を譲り、若手の育成も考えていく事と、セカンドライフの楽しみ方を様々な角度から考案するムードが生まれてほしいな。

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