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写真上達への道 -動画のように撮る-

閲覧頂きありがとうございます。自己流写真家の安藤でございます。写真上達への道、前回は「被写体との向き合い方」についてお話させていただきました。今回のテーマは写真上達への道 -動画のように撮る-についてご紹介させていただきます。

はじめに、旅行先や観光地でご家族・ご友人を撮影される際、皆様はどのようなポージングをお願いされていますか?恐らくは「はい写真撮るよ~、並んで並んで~」の後に全員ピースでハイポーズが常套句ではないでしょうか?これは写真を撮られる側も疑うことがなく、ごく当たり前のシチュエーションだと思います。実際私もそんなふうに家内を撮影してきました。ところがある日、記念写真をプリントしてアルバムにしようとした時、気が付いてしまったのです。「全部棒立ちでピースしてる写真しかない」「景色は変わっても全部棒立ちでピースしてる写真しかないんです(笑)」インスタグラムのようにお洒落なポーズを提案できる技術はなくても、さすがにこれはマズイと思い、試行錯誤の末「写真を動画のように撮る」という結論に至りました。

「写真を動画のように撮る」とはどういうことか?答えは簡単です。ある一連の動作を相手にしてもらい、自分はただひたすら連射して一瞬を切り取るこれだけで普通の記念撮影が劇的に変わります。表紙の写真は「そのドアは〝どこでもドア〟で勢いよく扉を開けた瞬間、目の前には一面のコスモス畑が広がっていて驚いた」って感じを出してほしいと動きを要求しました。1カット欲しいだけなので止まった状態でもいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、写真を撮られ慣れていない人にそれを要求すると不自然な感じになってしまうんですね…。撮り直しがきかないフィルムカメラと違いSDカードの用量が続く限り何枚でも撮れて、データを消せばやり直しもできてしまうデジタルカメラならではの恩恵を惜しみなく使って、是非最高の一瞬を切り撮ってみてください。

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これは鯉のぼりを釣り上げている様子。地面は芝生なのでいっそのこと倒れてもいい勢いで動きを要求したらダイナミックな一枚を収めることができました。

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この写真は近所の桜を見に行ったつもりが、県境の薄墨桜まで行ってしまった時の一枚。勢いあまって行き過ぎた感を身体全体で表現してもらいました。

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ちなみに自然な笑顔を引き出すこともできるこの撮影方法。笑顔がぎこちない時は笑い話をしながら撮影してみるのも手です。また突然「笑顔」って言われても、それは95%作り笑いなので写真に収めるのは笑顔の瞬間ではなく「はい、オッケー」と言った後の方が自然な表情が引き出せるもしれません。

そういうわけで、今回もまた独自の感性で述べさせていただきましたが如何だったでしょうか?結論は決定的瞬間の記念撮影は難しいです。特に旅行先での撮影は写真も撮りたいし、自分も旅行を楽しみたいはずなので、なかなか上手くいかないかもしれません。ですがこれらは「引き出し」として頭の片隅にチラッと置いてくだされば幸いでございます。

最後に真逆な事を言いますが、私は撮り直しがきかないフィルムカメラでたった一枚の偶然を撮影することも大好きだったりしています。

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