松本清張 昭和史発掘4 (天理研究会事件のみ読了
天理研究会事件
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題名だけでは、さっぱり何の事件かわかりませんが、宗教の話と言うのは想像できました。
天理教(今は『ほんみち』と言う名前らしいですね)は『中山みき』と言う方が教祖らしいです。その中山みきが亡くなられて(亡くなる前から?)本作の主人公『大西愛治郎』が『ほんみち』を創設したみたいですね。
本作は天理教の概念や大西が構成した教理「研究資料」をめちゃくちゃ詳しく書かれています。詳しすぎてわけがわかりませんでした・・・個人的に内容に興味が湧かなかったので流して読む感じになりました。
「天理研究会事件」までの前置きが長いので「いつ事件が起きるの」的な考えで読んでいました。
松本清張の昭和史発掘2の『三・一五共産党検挙』に少し似ているところがあって、(事件の原因)治安維持法に本作の天理教が引っかかっているみたいです。
具体的には、昭和史発掘2の『三・一五共産党検挙』では当時の共産党の「君主制(天皇制)の廃止」をテーゼなどに挙げていたので、そこが(治安維持法に引っかかる根本的な事では無いかもしれませんが)検挙の理由の一つではあると思います。
本作の「天理研究会事件」では主人公の大西愛治郎が天皇よりも神ってる的な事を言っていてまずかったようですね。(しかも堂々と)事件の中核がそれに当たるかは自信がありません。すいません。
本作で一番、印象に残ったエピソードは当時、『三・一五共産党検挙』で検挙された共産党員と本作の「天理研究会事件」で検挙された信者?が同じ留置所にいたと言うシーンでした。