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いただきもの書籍ご紹介

 ご紹介が遅れてしまいましたが、以下、ご恵投いただきました。ありがとうございます。

どうするALPS処理水? 科学と社会の両面からの提言

著者・編者:岩井孝、大森真、児玉一八、小松理虔、 鈴木達治郎、野口邦和、濱田武士、半杭真一(著/文)

福島第一原発廃炉に伴うALPS処理水の海洋放出は、放射性物質のリスクをどう考えるか、放出が被災者の福島県にどんな影響を与えるか、などの議論が行われて、一致点が形成されるべき課題であった。
処理水問題を解決するために最も適切な道すじを見出すことは、被災地の今後を少しでも良くしていくことにつながる。
そのために、さまざまな分野の執筆者がこの問題を科学・技術的、社会的な側面から分析し、どう解決していけばいいかを提案する。

 私も企画の時にお声がけをいただいたのですが、非常に立て込んでいた時期のため、ご協力できず恐縮でした。(著者が男性ばかりなので、一応、女性の私にもお声がけはいただいていた、という証言代わりに書いておきます。)
 海洋放出は、現在も進んでいますが、一定の当事者性を持ちながら事態をずっと注視していた人たちは、いまでもなにかもやもやしたものを抱えていると思います。
 今回の処理水放出は、もっとよりよいやり方があったのではないか、と今後に考える材料にすべき一件だったと思います。このやり方で「うまくいった!」と思っている方は、状況への観察が不足していると私は思います。

理系の女の生き方ガイド

著:宇野 賀津子 著:坂東 昌子

テーマの選び方から子育て期間の乗りきり法まで、楽しい研究生活のために必要な知恵! 結婚や子育ての経験が理系で生かせる。女性研究者の最大の障害とされる結婚や子育ても、その経験を男にはまねのできない強みにしてしまおう。積極的でスマートな研究生活を送っている、先輩女性研究者からの実感アドバイス。理系をめざす女性たちに贈る熱いエール!

 理系ではないのですが、著者の宇野賀津子さんからお送りいただきました。今よりもさらに苛烈な男社会であった研究世界を生き抜いて、業績を残された先達の貴重な経験談です。

哲学ってなんだろう?
哲学の基本がわかる図鑑

DK社/編 山本 貴光/訳

解説:
古代ギリシア哲学から21世紀の現代思想まで、わかりやすく学べる!
10歳から大人まで楽しめる哲学の入門書。

 ここのところ、広げる時に思わず力が入ってしまうような本ばかり見ていたので、ひさびさに、ページをめくりながらふわっとした気分になれました。やさしいイラストですが、内容はしっかりとわかりやすいです。
 ますます「考える力」が問われてくることになるこれからの時代、やわらかいきもちで哲学に触れられる入門書です。お子様にもぜひどうぞ。

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