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顕在意識と潜在意識をやめたら的中率が上がった話(タロットリーディング)

こんにちは
カードは読むけど空気は読めない占い師、安藤オーカーです
今回はこの空気が読めないからこそのタロットリーディングについてお話したいと思います


・顕在意識とか潜在意識とかに興味がわかない

タロット占いの解説本には必ずといっていいほど出てくるこのワード
「顕在意識(本人が自覚できてコントロールできる意識)」

「潜在意識(本人が自覚できていないコントロールしにくい意識)」

かつては私もこの概念を使ってリーディングしていたのですがどうもしっくりときませんでした
その時によくよく考えてみたのですが、私は顕在意識とか潜在意識に興味がないんだなと

私は発達障害で「他人の感情や反応を理解するのが難しい」という、昔はアスペルガーと呼ばれた特性の一部を持っています
当然のことですが子供のころからこの特性のせいで毎日のように他人とトラブルを起こしていました
後にこの特性を補うためにたくさん訓練をして、他人の言動を観測しパターン化することで感情をある程度は推測するスキルを身に着けました

何が言いたいかというと、私には「観測できる言動こそ全て」なのです
顕在意識とか潜在意識といった心理学の概念は知識としては理解できますが肌感覚では理解できません

・観測できなければ”ない”のと同じ

発達障害者あるあるの一つに、「見えないものはない」「見えないものは理解しにくい」という特性があります
私も例にもれずこの特性がありまして、観測できないものを理解することが苦手です

なのでタロット占いをするさいに「顕在意識では~」「潜在意識では~」と切り口はどうにも居心地が悪いのです
観測できるのかい?できないのかい?どっちなんだい?
とどうしても観測優先の見方になってしまいます

顕在意識だろうが潜在意識だろうが、今この場で観測できなければ私にとっては「ない」のと同じなのです

・自分の視界に合わせてリーディングを再構築

そういうわけで私には顕在意識や潜在意識といった切り口は合わないことがわかりましたので、自分の視界に合わせてリーディングを再構築することにしました

そうしてできたスプレッドがこちら
二者間の関係性を占うためのスプレッドです

ちなみにこれは昔の鑑定例です
「長年付き合っている彼氏がプロポーズしてくれません
彼氏の気持ちを占ってください」
という依頼で出てきたカードを再現しました

私は人の気持ちを考えるのが苦手なので「彼の気持ちを占ってほしい」といった依頼では必ず関係性から占います
人間関係の問題はどちらか片方の気持ちというよりも双方の関係性に”とっかかり”がありますし

・頭と胴体と足


タロットは上から順番に

頭(考えていること)
胴体(本心・本能)
足(実際の行動)

を意味します
頭は思考を示す部分で思考とは経験則に左右されるため過去を現すこともあります
胴体は本心や本能といった社会規範に左右されない部分が現れます
足は実際にどう動くのかで、他人が最も観測しやすい部分となります

この鑑定例を見ていきましょう

頭は質問者が棒4(安定的な調和)で相手が棒6(信頼)で相性が良く、今まで長く付き合えてきたのも納得の組み合わせ
ベタベタした付き合いというよりも友達のような関係で「ウマが合う」といった印象

胴は質問者がコイン9(現実的な発展)で相手がカップ7(願望・誘惑)
気になるのは両者とも足(行動)に剣が出ているので胴のリーディングがやや冷ややかになります
質問者は出産のタイムリミットとか親を安心させたいとか現実的な課題をクリアするために結婚という発展を望んでいそうです
相手は質問者との長い付き合いでときめきが薄れてきたのか、浮気とまではいかないまでも他の女性に目移りしてしまうことがありそうです

二人とも相手との付き合いには大きな不満はないものの、肝心の愛情が後回しになっていそう

足は質問者が剣のエースで相手が剣の王
質問者のカードからは「結婚するぞ」という決意の様子が伺えますが、相手のカードは剣の王様です
王様なのでコントロールする側です
相手は現状をそれなりに居心地よく思っていて結婚にメリットを感じていないのかも
この状態で強引に結婚話をもちかけたら最悪の場合別れ話に発展しそうです

・再リーディング

ではどうしたらいいの?というアドバイスについては真ん中の三枚をセットにしてリーディングします


9の隠者が主題で、コインの9とカップの7が添えられていますね
9を示すカードが二枚あるのでここでは9が強調されます

9は総括・拡散・内省・完成まであと少しといった意味があり、主題が隠者であることから内省・研究が今回のリーディングに採用されます

当時私がアドバイスした概要はこんな感じです

「確かに結婚はライフプランを考える上で重要な決断です
そしてお二人はウマが合う組み合わせなので添い遂げることも可能ですが、お相手は長い付き合いの中で気持ちが落ち着いてしまい、質問者さんの現実的な結婚願望に尻込みしているかもしれません
最近はデートも淡々としたものが多いようですし、もう一度お二人の愛情や絆を確かめる方法を探ってみてはいかがでしょうか」

・自分の視界にあわせたら的中率が上がった件

こんな感じで占っていくことにしたのですが、顕在意識とか潜在意識といった見方を止めたら驚くほど的中率があがりました

先ほどの鑑定例の話ですと「友達感覚で付き合っていた」とか「最近のデートは淡々としていた」とか「彼は職場の若い女性と楽しくLINEをしていた」といった話を質問者さんから聞くことができました

セオリー通りに占わなくてもなんとかなるもんです

おそらくタロットリーディングを私の視界に合わせたことで解読がしやすくなったのでしょう
発達障害である私の視界は定型である人の視界とは違うのかもしれません
でも他の人と同じようにできないなら、自分ができるようにカスタマイズすればいいんですね

タロットは私に占いだけではなく生き方も教えてくれるありがたい存在です


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