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自分を構成する五本

5。多くもなく少なくもない数字だなと思う。まあ総数が50.100で考えれば少ないと思うが、逆に厳選したものをお出しできる数じゃないだろうか。

で、今回。
自分を構成した五冊を選ぶ。

いや、無理では???

無理です。自分、それなりに漫画読んでますし??(謎マウント)

というか読みすぎて覚えてないというのが本音です。ゴメンネ。
なぜかって、うちの近くには大きめの図書館があり、漫画も置いてあるんですがその量が膨大。最近久しぶりに行ったら棚から溢れていた。そんな中20年ほど生きてまいりました。
ですので、今回は記憶に新しい大学時分から私を構成してもらっている5冊を。

ホクサイと飯さえあれば/鈴木小波

大学三回生の頃かな?この頃まで大学時代は一旦絵を描くことをやめてましたし、話を書くのもやめてました。やめてたというか、ほかに夢中になったものがあったので、休止。

でもまあ漫画自体は好きなままなので買い漁ります。で、見つけました。「ホクサイと飯さえあれば」。

ただ、私は一度ホクサイとめしさえあれば、高校時代に一巻だけ読んでました。ただ、その時はあんまり面白くないな〜〜と投げました。でもやっぱり歳とると好みも変わってきて、エッッオモロッッとなりました。

なにが面白いかって、この表紙。見るからにグルメ漫画なんですけども。

食べるシーン、一切ないです。

料理してるとこだけ。普通お料理漫画で欠かせないシーンって食べるとこ。それがない。だけどそれで成立する。というか、たべちゃったらホクサイ感がない!!って言っちゃうかもしれない。
あと、すごいのが鈴木先生、トーン使ってないです。手描き。高校時代と違う視点で見てるな〜〜と、ウキウキした。

一応、第一章はつい先日終わりを迎えたのですが、私はブンが漫画そっちのけでまたご飯を作り出すのを楽しみにしています。
(お気に入りはブンの誕生日ドッキリ会)
(料理のレシピも毎話ついてて良心的です!)

よつばと!/あずまきよひこ

よつばとに出会ったのは、大学四回生の頃。

私には、大学時代なっちゃんという親友がいました(いや、今も親友ですが)。

まあ彼女とは時間さえあれば一緒に帰る仲だったんですが、京都駅はぜっったい通る箇所。

なっちゃんも漫画や本が好きなのでヨドバシに本を買いに行くことはしばしば。

そして運命の日は急にきます。

「よつばと買いに行っていい??」

よつばと。なっちゃんの愛読書。人生のバイブル。
たしか、ゴールデンウィーク。
ヨドバシにいそいそ二人で足を踏み入れ買いに行きました。

私はあずまんが大王できよひこ先生の存在を知っていたのですが、いまいちよつばとの内容は知りませんでした。(空耳ケーキが流れる人は友達)

買ったそばから読み出すなっちゃん。(彼女には買ったら我慢できず読み出す癖があります。)読んだらはーっとため息をついて一言。
「読んだし、今読む?」
「アッ、それじゃあ拝借、、、」

めっっっちゃ良〜〜〜〜

癒される〜〜。というかこのゆっっるい日常なに???なんも緊張せず読める、、、。悪い展開がげに皆無。というかなんでこんななんともない日常をこれほど優しくかけるのか??天才か???

この頃、毎日就活で体も心も荒れ荒れだった私に死ぬほど染みました。(結局この後出てるとこまで買った)
ありがとう、よつば。ありがとう、なっちゃん。

聖☆おにいさん/中村光

安定してますよね。
こればかしは高校時代から好きです。
漫画の大事なところって、次の巻が出るまでぜっったい死ねねぇ!!と思えるかどうかだと密かに思ってます。
その突出すべき漫画が聖⭐︎おにいさん。
別に話がつながっていて、次の巻が気になるとかじゃない。ただ、中村先生の繰り出すギャグがあまりに私にジャストフィットする、、、。
たぶん、そういう方、おられるんじゃないかな。

メディアミックスもめちゃくちゃされてるんですが、これだけは言える。

聖☆おにいさんは、漫画が至高。

中村先生は実写化の際に、時事ネタとか古くなってると思うんでいじってもらっていいですよ!とおっしゃったらしいですが、ちゃうねん。とつぶやいてしまった。
ちゃうんです。中村先生が作ったギャグやからみたいなとこあるんです。
「荒川アンダーザブリッジ」でも思ったけど、アニメとか実写で作者の作ってないだろうなってモロにわかるギャグを入れられると萎えてしまう人間です。(誰も悪くない、私が悪い)
なので、常に思ってます。

作者よ、健康であれ。
健康に筆を動かし続けてくれ。

マイ・ブロークン・マリコ/平庫ワカ

これ。
今年出版されたものになるんですが、私は読んで泣いてしまいました。
正直、泣く泣かないは個人差あると思うんですが私は泣いた。

私が泣く時は、基本怒ってる時です。
悲しくて、感動して泣くより俄然怒りで泣く時の方が多い。
だがら、これを読んで泣いた時も私はなんで泣いたかいまだにわからない。
今でいう「エモい」とかそんなクソみたいな感情でもないし、悲しいでもないし、なんだろう。
この話を読んで、感じ方は人それぞれだと思うんですが、私はこんなふうに思ってくれる友人を持ってマリコ幸せだな、と思います。

たぶん、私が死んでこんなに怒ってくれる友達はいない。
私のことを好きと言ってくれる友達はたくさんいる。
それが嬉しくて、十分なんですがたまにふと空っぽの気分になる。
言葉ではいくらでも吐けるじゃないですか。
でも言葉で届くのはほんの少しで、やっぱり人間動くのがいちばんの証明になる。

思っているだけではだめではないけど、
いまいち不十分で、
できる限り動こうと思ったお話しでした。
(入ってる読み切りも素敵です)

はらへりあらたの京都めし/魚田南

京都って素敵ですよね。
私の京都好きの起源は森見登美彦先生の「夜は短し歩けよ乙女」にあるのですが、その次に影響を受けているのはこの魚田先生です。

魚田先生の作品を読んだのは、はらへりあらたが最初ではなくて、「カラスのいとし京都めし」が最初です。

どちらも京都の名店を巡るお話しなのですが、魚田先生の食べ物を描くタッチがもうそれは優しくて美味しそうで、食べてぇ〜〜という顔で読んでます。

載ってるお店はいくつか回らせてもらっているのですが(聖地巡礼?)、ほんとにはずれがない。

例えば、この写真。二巻の1個目のお話ででてくるサラオのチキンライス。あのね〜

ほんっっっとにぱりっぱりでした。

パリパリすぎてパリになる。(ならん)

ちなみにうますぎてリピーターになってます。
ソースも四種類くらいあって選べます。この時は期間限定ソース。
、、、とまあ京都観光にも大いに役立つ漫画なのですが、はらへりあらたにはそれにもう一つ私が愛してやまない要素が。

私は、美大生に憧れてました。
お金がなくて行けなかったんですが、試験だけでも受けとけばよかったなぁと思いました。
けど、はらへりあらたを読んでいると今でも遅くないんじゃない?こんなに素敵なんだからサ。と言われている気分になる。
えっ、ほんとに?いいの?と思いますが、今私はちゃんと働いて稼いでいる。お金もある程度ある。
じゃあ、いいじゃん。
この生活に飽きたら、挑戦してみよう。
主人公のあらたがポジティブで、そんな気分になる。
ぜひ、ご一読ください、

締め

ながながと書きましたけど、
刺さる刺さらないは人それぞれです。
それに、そういうのが漫画の面白いところ。
あとは読む時期によっても変わってくると思います。
でもまあ、これを見てちょっと読んでみようかなって気分になってもらえただけでもチョトうれしいな〜〜〜〜!

バハハイ。

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