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眠っている間に台風は過ぎゆく。andCURRY日誌20240816

傘をさすのもやっとの強い風だ。台風の帰り道、傘は諦めてレインコートで雨を凌いだ。眠っている間に台風は過ぎていくだろう。わたしたちは家に守られて、快適に過ごす。布団で眠る。その間にどんどんと風や雨は遠くに行く。

早朝、お店にいってカレーを作ってから伊勢丹へ、と思っていたが、あまりの雨にもう一度寝た。今日はどう転んでも無理だねぇとひとりごち、二度寝のしあわせを噛み締めた。いつものキッチン営業だったらば、自分ひとりで営業するか休みにするかしていたのだが、なんといっても催事中。うちだけ休むという選択肢はないので、台風だろうがなんだろうが決行。スタッフの安全だけ配慮せねばと心を砕いた。

伊勢丹への通勤途中は幸運なことに少しだけの雨。スムーズに現場に到着し、準備に勤しんだ。オープンしてから、たんどーるさんのデラックス海苔弁を買ってキッチンへ。お昼に楽しく海苔弁を食べた。いろんなスパイスが弾けるとっても楽しいお弁当だった。たんどーるさん、やっぱり好きだ。

このようにいろんなお店のカレーが食べられるのも、催事の楽しいところである。今回はキッチンで作る役回りが多いので、あまり食べられていないけれど、他にも気になるカレーがたくさん。
そんな中で、おさよに「結局andCURRYのカレーが1番好きなんですよね」と嬉しいことを言われた。なんだ、何か欲しいものでもあるのか?買ってあげよう・・・高校時代の友人しゅうこも、同じようなことを言ってくれた。幸甚の至である。近くにいる大切な人たちがそんなふうに言ってくれることは、わたしが1番望んでいることではないだろうか。

正直、今回の催事では思うような結果が出せていない。なので少し焦っていたりもする。売れているお店を見て、うちは何が足りないんだろう?どんなカレーを出せば売れる?、どんな方法で、どんなプレゼンテーションで?とぐるぐる考えて、はたと気づく。好きな人たちが好きだと思ってくれるカレーを作れている、それ以上何があるのだと。だからといって現状で満足しているわけではない。もっとできる、もっと幸せにできる余白がわたしには多分に残されているように感じる。
旨味が強くて、吹き荒れる強い台風のようなおいしさもあり、激しい暑さの忘れ難いおいしさもある。その中でうちは、台風が来ていることも忘れて眠れてしまうような、お家にのなかでゆったり過ごす、リラックスした安心のおいしさを提供したい。


デラックス海苔弁

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