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とても嬉しい、ちょっと恥ずかしい。andCURRY日誌➖20240817

家を出たら青空が広がっていた。雲ひとつなかった。
やっぱり寝ている間に台風は通り過ぎていった。歩いて駅に向かって本日も伊勢丹へ。

朝の準備をしてから、オープンを迎え、わたしはキッチンへと向かった。今日はたくさん作る日。きのぴーが出勤し、人参地獄と赤玉ねぎ地獄とどっちがいいか聞いた。どちらの地獄でもいい、というので、人参地獄へと誘った。ひとみにんじんという種類で、色が濃くて綺麗。千葉の四街道、キレドさんの野菜だ。たくさん洗って、たくさん切って。そしてたくさん作る。たくさん食べてもらう。そういう循環が好きだ。
わたしは中華風きゅうりキーマとラムとパイナップルのカレー、そして夏野菜味噌カレーを二回に副菜もモリモリと作った。楽しかった。BGMにスチャダラパーをかけていたのだが、時空を超えても色褪せないかっこよさを感じる。「売れるために作ってない、楽しいから作ってるって感じがするからかっこいいですよね」ときのぴーは言った。そうなんだよねぇ、と深く納得した。

ふと思い出したのだが、2015年の8月にわたしは初めて間借りカレー屋を開き、自作のカレーでお金をいただいた。あれから9年。あの日、労働の喜びを感じた。もちろんそれまでもサラリーマンとして働いていたし、やりがいのある仕事も任せてもらっていた。だけども圧倒的にシンプルな商売のあり方を、自分で作ったカレーで体感し、心が弾むような感覚があったのだ。その感覚は今でも続いていて、ボールのようにポンポンと弾んで、どこに辿り着くかわからない。毎日笑っちゃうくらい大変だけど、あの日、間借りにチャレンジしたわたしとチャンスをくれた天風さくちゃんに感謝したい。

伊勢丹4日目が終わり、改善すべきことがないかぼんやり考えながら歩いて帰ってきた。こういう時は自分1人で考えては名案は降りてこないと、担当バイヤーさんと、スペーススパイスの竹田さんに意見を伺った。お二人とも、すぐに返事を返してくださって、くーっなるほどなぁと唸るご意見をくださった。明日から改善できそうなところは着手していこう。日々、ちょっとでも良くしていこうという積み重ねでしかない。この日誌も毎日1000字程度書くことを連日やって、積み重ねている。少なくとも1年は続けたい。継続したらどんな風景が見えるんだろうか。
読んでるよ、というお声をいただくことが最近増えてきて、とても嬉しい、ちょっと恥ずかしい。


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