「無理しないで」はファンタジー andCURRY日誌➖20240814
伊勢丹カレーフェス2024初日。
初日から心が折れそうである。結構頑張ったつもりの仕込みが全然足りておらず、初っ端から深夜帰りとなってしまった。でも1人じゃない、という安心感がある。みんな協力してくれて大変頼もしい。
朝タクシーで現場に行き、重い荷物をすごい顔して運んでいる時に、同じカレーフェスに出店されている方から、「andCURRYさんの本を見て、カレーを始めたんです」と嬉しいメッセージを直接いただいた。鳥肌が立つほど感激した。と、同時に底知れぬ責任も感じた。人生変えちゃいましたかね。大袈裟かな。でもわたしもカレーに人生を変えられたひとり。カレーフェスに参加する多くの人々がカレーに翻弄され、カレーに生きる力を得ている。相変わらずすごい食べ物だねぇカレー。
途中、娘の発表会リハーサルのお迎えに行く。保育園ではないところに預けるのも初めてだし、知らない場所でお友達もあまりいないので心細くないだろうか、発表会の緊張感に包まれた雰囲気の中で泣き出したりしてしまうのでは、と思って心配していたが、案外ケロッとしていた。広い舞台で踊ったという興奮の方が高まっているらしく、もっと練習したい!と意気込んでいた。やる気があるのは素晴らしい。けれど、いくら親と言えども、わたしたちは別の個体で、いっちゃんの発表会へのドキドキ感を完全に同じようには感じれないという、当たり前の事実に寂しさを隠せない。リハーサルでどんなふうに感じたのか、彼女が話してくれなくてはわたしは知り得ないのだ。一心同体だったわたしたちが独立していく。そこに成長を感じる。
夕方には店に帰り仕込み。本日の売り上げ報告から足りないものを考えて仕込む。
わたしは異常に体力がある。自分で言うのもなんだけど、多分異常。長時間労働も割と耐えられてしまう。そんなわたしが今回結構しんどいのは、年齢のせいもあるかも知れないな。
「無理しないでね」と言っていただくことが多いのだが、「無理しないで」はファンタジーだと思う。無理しないでねと言われるほど、無理している時は無理しなきゃいけない時なのだ。もう眠い。寝る。明日からも頑張る。
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