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カレー愛。andCURRY日誌➖20240810

6時台の外は暑さもそこまでではなく、歩いてキッチンに行くには最適な・・・わけはない。暑いもんは暑い。そして本来ならば自転車で行きたいわけだが、パンク疑いのため乗れずに失意のまま歩いた。

朝からジャパンカレーフェスティバル2024のオープンニングイベントの仕込みと、準備をして、エンジェルに今日の営業のことをまるっとお願いしてタクシーに乗り込んだ。イベントは軽い夜逃げくらいの荷物量になる。(軽い夜逃げとは?)渋谷パルコの裏側の迷路みたいな道をしーちゃんと一緒に夜逃げし、イベント開始前から汗だくになった。

催事前の立て込んだ土曜日にこのイベントに出ると決めるほど、楽しみにしていた。日本のカレーを世界に広めよう!という趣旨なのだが、どうやったらいいのか、松さんことカレー細胞さんと相談しながらandCURRYとしての見解を出せた気がする。チヂミをエスビーの赤缶を加えて作ったウェルカムフードはわたしの韓国愛が表現されている。というのは限定的だが、好きな国のどんな料理もカレー粉を使って再表現できるというのがポイントだ。そしてフードとして提供したのは、お馴染み米粉パンケーキとヴィーガンカレー。カレー=米じゃなくていい。どんな文化圏の主食とも合うのだ。さらにヴィーガンを選択した人たちにも、カレーを通してだからこそ、野菜のおいしさを再発見してもらえることになる。

カレー料理人は自由な人が多い。waccaの三浦さんは今日、ほぼ寿司職人であった。カレーを盛り付けているところは一切見ていない。ずっと握ってたし、ある時はパリパリの海苔をカットしていた。だけど出していたのは紛れもないカレーなのである。自由な発想と、それを具現化するための原動力は間違いなくカレーへの愛だ。

イベント中に、ここにいるはずのない人がいる・・え・・・?ドッペルゲンガー・・・?と思考が一時停止した。ケニックさんが目の前にいた。おおおお元気ですか?なんでいるんですか?店は?と質問攻めにした。ケニックさんもわたしも同じ時期に耳が発端の病気になっていたので、大事に至ってないか相互確認しあった。「無理しないで休みましょうね我々・・・」と言ったけど、「それも無理なんですよね」と笑い合ってしまった。
休むのが怖い、のは売上がなくなってしまうのが大半の理由だが、20%くらいがカレーへの愛が大きすぎて、エンジンがでかくなり、体がついてこなくなるのだ。やりたいことが溢れかえって、走るしか道がない。そういう共感は同業ならではだろうか。いいように言い過ぎですか?

おかげさまで今日のイベントは盛況で、途中わたしは追加のカレーを取りに店に帰った。暑すぎるのでノースリーブを最近着ているのだが、はたと、ガラスに映る自分の腕が思ったより太くて気落ちした。いつの日だったか母に「ちょっとあんた・・・肩から出てるのそれ何?前足?」と言われたことを思い出した。時空を超えてちょっと傷つく。二の腕についたこのタプタプが、カレー愛のエンジンを動かすためのガソリンになってくれたら、幾分華奢に見えるだろうか。

ワッカ先輩のカレーはもはや完全なる寿司の見た目

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