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開業ノウハウ|マル経融資ってなに?開業者向け?

中小企業や新規事業を始める際に利用できる融資制度には様々な種類がありますが、その中でも「マル経融資」と「日本政策金融公庫の創業融資」はよく利用されるものです。

今回は、これらの融資制度のメリットとデメリットを比較して説明します。


マル経融資(小規模企業共済制度の貸付)


マル経融資とは、商工会議所や商工会などの経営指導を受けている小規模事業者の商工業者が、経営改善に必要な資金を無担保・無保証人でご利用できる制度です。

メリット

  1. 低金利: 一般的に低金利で融資を受けられるため、返済負担が少ないです。

  2. 保証人・担保不要: 個人保証や担保が不要で、利用しやすいのが特徴です。

  3. 手続きの簡便さ: 商工会議所や商工会の推薦を受けることで、手続きが比較的簡単に進められます。

  4. 地域密着: 地域の商工会議所や商工会が支援するため、地元の中小企業にとって身近な存在です。

デメリット

  1. 融資限度額の制限: 融資額の上限が比較的低いため、大規模な資金調達には向いていません。

  2. 利用条件の厳格さ: 一定期間以上の事業運営実績や商工会議所の会員であることなど、利用条件が厳しい場合があります。

  3. 審査期間が長い: 推薦が必要なため、手続きに時間がかかる場合があります。すくなくても一ヵ月以上は申し込みから融資実行までかかります。申し込みの内容によってはさらに期間を要する場合がありますので、十分な注意が必要です。 



日本政策金融公庫の創業融資

日本政策金融公庫は国が100%株主の金融機関です。

創業期の方(新たに事業を始める方または事業開始後税務申告を2期終えていない方)は、営業実績が乏しいなどの理由により、民間の金融機関からの資金調達が困難な場合が少なくありません。

このため、新規開業資金をはじめとした創業融資を通じて、幅広い方の創業・スタートアップを重点的に支援している金融機関です。


メリット

  1. 高額融資可能: 業種や用途によっては比較的高額の融資が可能で、新規事業の大規模な資金調達にも対応しています。

  2. 創業支援: 創業期の支援に特化しており、ビジネスプランに基づいた融資が受けられます。

  3. 低金利: 公的な機関であるため、低金利で融資を受けることができます。

  4. 手厚いサポート: 日本政策金融公庫の担当者が事業計画の策定などを支援してくれる場合があります。


デメリット
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  1. 審査が厳しい: 事業計画や返済能力に対する審査が厳しく、融資が承認されない場合もあります。

  2. 手続きが煩雑: 融資を受けるためには詳細なビジネスプランや多くの書類が必要で、手続きが煩雑です。

  3. 担保や保証人の要請: 一部の融資では担保や保証人が必要となる場合があります。



結論

マル経融資は地域密着型で、小規模な事業者にとって利用しやすいですが、融資額の制限があります。

一方、日本政策金融公庫の創業融資は業種や用途によっては高額な資金調達が可能で、新規事業を支援する体制が整っているものの、手続きや審査が厳しいです。

事業の規模や目的に応じて、様々な融資制度がありますので、自分にとって、自分の状況や展望にとって、どの制度を利用するかをシッカリと検討することが重要です。

開業の際は、審査期間の短さや融資額などの側面から日本政策金融公庫の創業融資は、低金利で無担保 無保証にて借入できるため、最も適した融資制度だと言えます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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