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豆知識|無双のデザイン【黄金比】

黄金比は【1:1.618】は、自然界や芸術作品に頻繁に見られる比率で、美しさや調和を生み出すとされます。

黄金比を初めて提唱したのは、古代ギリシャの数学者エウドクソスやピタゴラス学派の人々とされていますが、具体的に名前が記録に残っているわけではないようです。
後に、ユークリッドが「ユークリッド原論」で詳細に記述しているとされます。

パッケージデザインにおいても、この比率は消費者の目を引く重要な要素です。
デザインの各要素にこの比率を適用することでバランスを取ります。
例えば、パッケージの幅を10cmとすると、高さを16.18cmに設定することで、視覚的に心地よいデザインが生まれます。

黄金比によってパッケージされた製品は私たちの日常に溢れています。


アップルの製品パッケージ
アップルは製品自体だけでなく、パッケージにも黄金比を多用しています。洗練された印象を与え、開封時の体験を特別なものにしています。


 コカ・コーラのボトル
コカ・コーラのボトルデザインは黄金比を意識して作られていることは広く知られています。
その上で、手に持ったときのフィット感と視覚的な魅力を高めています。
時代を超えて愛されるデザインとして一つのパッケージデザインに留まらず、ブランドのアイコンとなっています。

トバルカ社のオリーブオイル
高級オリーブオイルのパッケージに黄金比を取り入れ、美しさと高級感を感じるデザインとして展開しています。
商品の本来持っている価値をさらに高め、プレミアム市場での地位を確立しました。


黄金比はパッケージだけでなく、建物のファサードや内部空間に黄金比を適用し、居心地の良い空間を提供することができます。
実際に黄金比のバランスとなっている著名な建築物を紹介します。

パルテノン神殿(ギリシャ)
古代ギリシャの建築で、ファサードや間取りに黄金比が見られます。

ノートルダム大聖堂(フランス)
ファサードのプロポーションに黄金比が使われています。


ル・コルビュジエのユニテ・ダビタシオン(フランス)
近代建築で、設計に黄金比を活用しています。

これらの建築は、その美的バランスが単なる建築物ではなく芸術性を兼ね備え多くの人々に感銘を与えています。


そして黄金比はパッケージや建築以外、そもそも自然界の中にも溢れています。

貝殻: オウムガイの殻の渦巻き。

植物: ヒマワリの種の配列や松ぼっくりのらせん。

人体: 人体の各部位の比率(手指の関節や顔のパーツ)。

動物: 昆虫の羽や動物の角のカーブ。

銀河系: 渦巻銀河の腕の形状。

ミクロの世界も、マクロの世界にも黄金比は存在します。
意識的に作られる場合もあれば、制作する過程で行き着いた形を計算すると結果的に黄金比だったというケースも多々あるようです。

自然界に無数に存在する「美しさ」、人間が感覚的に感じる「美しさ」には、共通点があるかもしれませんね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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