しゃべるアイドル
その子は、とにかくようしゃべる。
朝起きてから夜寝るまでずっと喋っている。
寝てる間も寝言で喋っている。という噂だ。
アイドルも時代を経て変わってきた。
歌のうまいアイドル。
会いに行けるアイドル。
握手ができるアイドル。
でもアイドルはいつだって憧れの的だ。
アイドルのために、人間は時間もお金も、時には人生をかける。
そんな中、「しゃべるアイドル」が人気を奏してきた。
これは、何もアイドルの形をしたロボットがしゃべるというわけではない。
実はもっと身近なところにある。
少子化が進み、ますます子供が少なくなる日本。
そんな中、「子供の可愛さを表現して少子化を防ごう」と政府がキャンペーンを打ち出した。
そう、「しゃべるアイドル」だ。
1歳から5歳までを対象に、よくしゃべっている子供たちの動画を流すことで補助金が得られる仕組みである。
投稿時に、#しゃべるアイドル とつけるだけで、少子化対策庁の面々が、
中身をチェックし、しゃべる量に合わせて、投稿者に補助金としてマイナポイントが付与されるのだ。
こんなことで少子化対策になるのかは、甚だ疑問ではある。
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