人生は、「ごまかしごまかし」ぐらいでちょうどいい。
10代の頃、高畑勲監督のジブリ作品「となりの山田くん」というアニメの中で、印象に残っている言葉がある。
場面シーンは確か、
ある女性教師が生徒に「先生の決意は?」と問われた時の返しのセリフだったのだと思うのだけど、紙に大きく”適当”と書いて、黒板に貼り付けるシーン。
この言葉を聞いて”なるほど!”と、妙に納得した記憶がある。
自分は10代の頃、白か黒、良いか悪いかの二つだけの選択しかなく、
そんなグレーの選択がこの世にあることすら気づかなかった時代がある。
たとえば・・・・何か目の前に「う~~むむ・・・どうしたらいいんだろう?」と問題があるとき、その問題を乗り越えるために色々と試行錯誤を繰り返す。
その問題を乗り越える方法はあるにはあるが、自分の思いついた方法では60%しか乗り越えることが出来ず、あとの40%はどうやって考えても、どうしても解決できなかった。要するに100%の解決には至らなかったのだ・・・。
これじゃあ全然解決にならない・・・・。と思い、父に相談してみた。
すると父も自分と同じような発想に至った。
「ーーーでもさ、この方法だと100%の解決にはならないよ?」
そう質問を投げかけた返答が、
「そこは”誤魔化し誤魔化し”さ。
その時その時自分でなんとか考えて、ごまかしながら100%に近づけてきゃあいい」というものだった。
その時は、(おいおい・・・それでいいのか??(^0^;))
と思ったけど、今ではこの父の言ったセリフが人生の座右の銘みたいになっている。
始めから100%を目指さなくてもいい。
特に人生は、「うまくいかない」ことだらけ。。。始めから100%を望んでいたら何も出来なくなるし、何もチャンスもつかめなくなる。
「とりあえずこっから。」というスタート地点を作って、その都度考えて解決して、
そうやって”ごまかし”ながら100%に向かっていく。
多分、父の言いたいことはそうゆう事だったんだと思う。。
そりゃあ、『ごまかしはよくない。』とか『もうすこし将来の設計図を立てて・・・』とか言うけど、
人生、自分の設計図通りにいってたら、誰も苦労はしないのだ。
でも、あまり人生の設計図を考えなさすぎなのもダメなんだけどもね。
そこんところはやっぱり、色々考えて自分の人生がどうしたら生きやすいようになるか”ごまかし”ながら考えていく。。
日本の自殺率は、世界的に見ても高水準であることは有名。
「幸せの国ブータン」と翻って、「絶望の国日本」と揶揄されるくらい、
日本人の幸せ指数は極端に低い。。
まあね。
今の日本において「私今幸せです!」なんて胸を張って言える人が一体何人いるか・・・。(ほとんどいないと思う)
なぜこんなにも日本人は自分の事を「幸せ」と思えてないのだろう・・・・・?
ーーーーー思うに、日本人は真面目すぎて、思い描く理想像が狭すぎるんじゃないだろか??
例えば女性の場合は、
仕事をして結婚をして子供を作り、子育てをしながら夫とも夫婦円満に暮らし、無事に子供が手から離れて老後は夫とともに二人で過ごす。
男性の場合は、
仕事も順調で、適齢期に結婚をし、妻を助けながらも会社ではいいポジションにつき、休日は家族サービスを忘れない。
これこそが「幸せ」であり、
それ以外の人達は「不幸せ」である。。。
そんな勝手な決めくくりが逆に日本人を絶望の淵へと追い込んでるのでは・・・・。
だって、こんな「決めくくり」の中で生きている人間なんて、日本全体として考えれば
ごくごく少数ですゼ。
「それ以外」の人達のほうが圧倒的に多いだろ、多分。。
自分の今住んでる田舎でも、そうゆうのあるもん。
女性は”結婚して子供を産むことこそが幸せ”という、意味分からん概念。
どうやら結婚していない独身女性は”不幸せ”と見られるらしい・・・。
(知るか)
仕事でもそうだし・・・。
日本では「転職はあまりよくない」とかいう意味分からん概念で縛り付けられて、ブラック企業から逃れることを日本人が自ら律し、結局は自殺まで追い込まれて自殺率悪化させてるし。。
海外では逆に「転職は自分を成長させる可能性がある」良い事とし、日本みたいにそこまでネガティブに捉える人は少ないのだ・・・・。
「真面目」ってとてもいいことだと思うけど、その反面
概念が固定化されてしまう悪いところもあると思うのだよね。。
だからもうすこし「適当」に、
「ごまかし」ながら生きていった方が楽な場合もあるのではなかろうか・・・・・・。
もちろん、適当すぎてもごまかしすぎてもいけないのだが・・・・
そこんところもまあ、
適当ながら・・・ね。笑
あと、皆様のnote見てると最後にオススメの一曲を載せてて、以外とそっから知らない曲を知ったりしたので今度から載せてみようかな。。と思います(・∀・)(気まぐれなので続くかは不明)
第1回目は加藤ミリヤさんの「勇者たち」。
加藤ミリヤさん好きです。。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?