体制移行から約半年。 新体制が構想する、AND ON SHINAGAWAの目指す姿とは。
こんにちは!
AND ON SHINAGAWA運営事務局です。
AND ON SHINAGAWA(以下AND ON)は、「デジタル時代のモビリティ×ライフスタイル」をテーマにイノベーションを創出すべく運営されているオープンイノベーションコミュニティです。
今回は、昨年9月からAND ONのコミュニティの運営を手掛けている、京急電鉄新規事業企画室の須藤一樹さんと野元淳さんにインタビューを実施しました!
二人がAND ONの運営に携わるようになっておよそ半年間。これまでの取り組みや、目指しているコミュニティの将来像について詳しくお話を伺ってきました。
これまでのコミュニティ運営で感じた「手応え」
ー本日はよろしくお願い致します!まずはじめに、AND ON SHINAGAWAとはそもそも何なのかについて教えてください。
須藤一樹さん(以下須藤):AND ON SHINAGAWAは、「デジタル時代のモビリティ×ライフスタイル」を掲げるオープンイノベーションコミュニティです。スタートアップや大企業のみならず、VCや自治体、大学等を巻き込み、イノベーションの社会実装に向けた取り組みを行っております。
具体的には、スタートアップ向けシェアオフィス・イベントスペースの提供や、コミュニティ内でのネットワーキングイベントの開催、スタートアップ経営に役立つナレッジ提供セミナー等を実施。コミュニティから共創が生まれるような機会を創出しています。
ーAND ONの活動の中から生まれた取り組みはあるのでしょうか?
野元淳さん(以下野元):AND ONのコミュニティ活動が起点となり、実証実験の検討が進んだり、出資に繋がったりというケースは少なくありません。
その中でもscheme verge株式会社と弊社の協業は、AND ONの枠を超え、日本のMaaSに関連する取り組みの中でも代表的な事例になりつつあると感じています。
scheme vergeさんとの出会いのきっかけは、AND ONで開催するイベントでした。イベントでの出会いが縁となり、現在共同でAND ONを運営しているサムライインキュベートさんからの出資が決まったほか、第3期京急アクセラレータープログラムに採択されました。
アクセラレータープログラムでは、上述の観光型MaaS、"三浦Cocoon"の提供を開始し、現在も協業を継続し、サービスのアップデートを図っています。
須藤:リアルな領域が絡む場合、スタートアップ単体で事業をスケールさせることは簡単ではありません。観光の領域はその最たる例と言って良いでしょう。
AND ON では、弊社のみならず錚々たる大企業にご参画いただき、スタートアップ単体では獲得が難しい実証フィールドやアセットを提供していきます。
今後も一層、共創が生まれるような取り組みをコミュニティの中で仕掛けていき、イノベーションに思いのあるプレイヤーを巻き込んでいきたいですね。
コロナ禍でもイノベーション創出の火を絶やさないために
ー実際に事業化に至るケースも出てきているとのこと。非常に活発に動いているコミュニティなのですね!
須藤:お陰さまで、コミュニティから事業化に繋がるケースが出たりと、一定成果が出てき始めています。
しかし、コミュニティとして解決すべき課題はたくさんあります。最も大きな課題はコロナによってマッチングの機会を創出しづらくなってしまったことです。
先ほどお伝えした通り、コロナが蔓延するまでは、ピッチイベントやミートアップを実施し、コミュニティ内での出会いを生み出すような活動に積極的に取り組めていました。しかしコロナの中では、従来のようにオフラインでイベントを実施することができていません。
野元:AND ONで提供するサービスをブラッシュアップするため、会員の皆様を対象にアンケートを取らせていただいたことがありました。その中で最も多く寄せられた意見が、他の会員とのマッチングの場をもっと設けてほしいというご意見でした。
コロナ禍においてもコミュニティ内での出会いを創出する仕組みが必要だと感じ、AND ONで提供するサービスをリニューアルすることを決めました。
ーリニューアル後に提供するサービスはどのようなものなのでしょうか?
須藤:一つ目のサービスは、"AND ON DATABASE"。これは、会員のみなさまの協業ニーズや提供可能なアセットを可視化するデータベースです。
各社の共創ニーズを可視化することにより、会員同士がスムーズにコンタクトを取れるようにすることを目的としています。
コミュニティ内の直接的な交流ができなくなってしまった点をカバーすることはもちろん、創発的な協業検討が今以上に進んでいくよう運営ができればと考えております。
野元:イベントについても、すぐオフラインで実施というわけにはいきませんが、オンラインの取り組みから再開していきます。毎月オープンイノベーションに特化したイベントを実施していく予定です。イベントの種類は、3つ。
1つ目は、「AND ON Partner 事業相談会」。コミュニティに参画していただいている大企業の担当者とスタートアップ会員を、双方の要望に応じてマッチングさせていただきます。
2つ目は「AND ON Open Innovation Garage」。こちらは、AND ONで提供していた出資プログラム、AND ON Startup Garageのリニューアルイベントになります。
運営に入っていただいているサムライインキュベートさんによるナレッジ提供型のイベントで、スタートアップが自社にとって有意義な大企業連携を定義し、スタートアップ・大企業双方にとって有意義な共創プランを描けるようになることを目的に実施する予定です。
最後は、コロナ前から開催していた、「AND ON Pitch!」になります。テーマを設定して複数のスタートアップにご登壇いただき、大企業に向けて共創を目掛けた事業プレゼンをしていただきます。
これら3つのイベントをコミュニティ内で提供していくことで、定常的に共創の検討が生まれている状態を作り出したいと考えています。
京急沿線を日本の社会課題解決の「起点」に
ー最後に、AND ON をどのようなコミュニティにしていきたいか、お二方の思いをお聞かせください!
野元:少子高齢化が進む昨今、どうしても沿線の定住者は少なくなり、既存事業だけでは規模が縮小せざるを得ません。コミュニティにご参画いただいているスタートアップや大企業のみなさまと連携しながら、沿線を豊かにする新しい価値創出にチャレンジしていきたいです。
須藤:京急沿線は大都市から地方の観光地とも呼べる、非常に多様な属性のエリアを有しており、日本中の課題が集積した、まさに日本の縮図です。スタートアップの持つサービスやテクノロジーを実証するにはうってつけの環境であると考えています。
それぞれのエリアごとに存在する多様な課題。これらをスタートアップをはじめとする多様なプレイヤーと連携しながら解決し、新たなサービスを創出していきたいです。京急沿線を起点に開発されたサービスが日本中に広がっていくような仕組みを、コミュニティ運営を通して実現できたら嬉しく思います。
さいごに
今回は、京急電鉄新規事業企画室の須藤さんと野元さんにお話を伺いました。
AND ONでは、「モビリティ×ライフスタイル」の領域でイノベーション を創出していきたいと考えている方々を積極的に募集しております。
AND ONのコミュニティに関心のある方はぜひお気軽にご連絡ください!
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