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「日本と日本人に力を与えるサービスを創りたい」|AND ON Startup Garage1号出資企業、株式会社JapanFuseの挑戦

AND ON SHINAGAWAにて、京急電鉄とサムライインキュベートが共同で提供する起業支援プログラム、「AND ON Startup Garage」。

昨年末、本プログラムに参加された株式会社JapanFuse(以下JapanFuse)に一号案件として出資を実施した。

今回、JapanFuseの創業者である石田 寛成さんと坂本 京士朗さん、サムライインキュベートで今回の投資を推進した齋藤 武仁さん、AND ON SHINAGAWAを運営する京急電鉄の野元 淳さん(以下敬称略)にお話を伺った。

JapanFuse創業にかける思い

ーまず最初に、お二方が起業をするに至った経緯を教えてください。

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石田:自身が起業したいと考えるようになったのは、大学で受けた起業家の講演を聞く授業の影響が大きいです。

毎週ビジネスの第一線で活躍されている起業家の方の「社会をより良い場所にしてきたい」というパッションに心を動かされ、自分にとってのロールモデルになりました。

自分も社会に対して大きなインパクトを残せる人になりたいと思い、起業を意識するようになりましたね。

そこからベンチャー企業の長期インターンで働いたり、ビジコンに参加したりするようになりました。

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共同創業者の坂本は、一緒にビジコンに出場していたチームメンバーです。一緒に取り組み始めた当初から非常にコミットメントが高く、淡々と高いレベルで物事を進められる人でした。ぜひ一緒に事業を作っていきたいということで共同創業するに至りました。

坂本:自分は元々起業を志すような人間ではありませんでしたが石田に誘われてビジコンに一緒に出る中で、実現したい世界観が一致しているなと感じるようになりました。

0→1が強くビジョナリーで結果にこだわれる石田となら一緒に戦っていけるのではないかと思い、起業への決意が固まりました。

ー目指す世界観が一致していたとのことですが、どういうことを目指して起業されたのでしょうか?

坂本:起業した当初は、「地方創生」や「若者のエンパワーメント」というテーマで事業を考えていました。その根底には、自分たち若い世代から日本を盛り上げていきたいという思いがあったように思います。

石田:日本の統計データを見ても多くの数値が右肩下がり。生意気ながらもこの状況を打開したいと考えていました。

“JapanFuse”という会社名はJapan(日本)とFuse(導火線)という単語から成る名前です。「導火線として日本に火をつけ盛り上げていきたい」という思いを込めて名付けました。

AND ON Startup Garageで出資に至った背景

ー続いて、「AND ON Startup Garage」の第1号案件として、JapanFuseに出資した背景について聞いていければと思います。
その前に、改めてAND ON Startup Garageがどういったプログラムか教えていただいてもよろしいでしょうか?

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野元:AND ON Startup Garageは、創業初期のスタートアップを対象とした、常設型・出資即断型の起業支援プログラムです。

1ヶ月間サムライインキュベートさんの事業ブラッシュアップメンタリングと最大1000万円の出資機会を提供しているほか、京急電鉄としても実証実験の場をはじめとするアセット提供や、他の大企業の紹介を通じて、事業成長を支援を行っています。

スタートアップの事業が成長された暁には、アクセラレータープログラムへの参加をはじめとする、本格的な事業共創につなげていくことを目指しています

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齋藤:京急電鉄さんが注力している「モビリティ」や「リテール」といった領域は、必ずオフラインの領域が絡んできます

この領域は、スタートアップ単体での事業立ち上げが非常に難しい。本プログラムでは創業初期から京急電鉄さんのアセットやコネクションを活用できるので、事業の仮説検証をする上で大きなメリットを享受できます

この領域で起業する多くのスタートアップの成長につなげられるような取り組みにしていきたいですね。

ーこのプログラムを通してJapanFuseさんの事業ブラッシュアップをされてきたかと思いますが、どんなところに魅力を感じて出資を決めたか教えていただいても宜しいでしょうか?

齋藤:たくさんありすぎて全てを伝えるのは難しいのですが、、(笑)

まず挙げられるのは、徹底的に泥臭く事業に向き合えるところです。バーのサブスクリプションサービスを検討していたときはバーの仕事をしてみたり、セレクトショップとバイヤーをつなげるサービスを検討するときはセレクトショップを一日中回ってみたりと、とにかく地道な活動に実直に取り組めるところが強みだなと思っています。

あとは、1言えば10、20を理解し、実践まで繋げられる吸収力。スタートアップ業界には横文字で理解が難しい概念がいくつもありますが、それらを極めて速いスピードで自らの血肉としています。

本当にこれからが楽しみな起業家です。

坂本:資金調達活動をする際に、必ず一緒に戦っていきたいと心から思えるVCから出資を受けようと2人で決めていました

齋藤さんは非常に対等な立場から起業家として信頼して接してくださっていて、そこに非常に魅力を感じています。

石田:齋藤さんはとにかく頭が良く、サービス検証にかかるアドバイスが的確。とてもコミットしてくれているのに会社の方向性は信じて任せてくれます。

他のVCからより高いバリュエーションでお声がけもいただいていましたが、等身大を評価してくれて一緒に戦っていきたいと思える齋藤さんと一緒にやりたいと思い、このプログラムから出資を受けることに決めました。

JapanFuseのこれから

ー最後に、今後会社をどうしていきたいか、展望がありましたら教えてください!

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石田:出資を受けた際はバーのサブスクリプションサービスを検討していたのですが、現在はB to Bの卸売マーケットプレイスにピボットして検証を進めています。

創業当初から「日本と日本人に力を与えるサービスを作ろう」という話をしていたのですが、それを実現するためには大きな市場にアクセスしていく必要がある。

正直なところ出資を受けたときは、出口についてあまり大きなことは言わないよう自制していたのですが、今回のプロダクトは本気でIPOを目指してサービスを創っていきたいと覚悟を持てています

他の企業よりも顧客課題の解像度を高めてサービスを作り込み、価値を創出していきたいです。

坂本:いろんな学生起業家が資金調達をし、成功や失敗を目にする中で、「学生起業家が大きな市場を目指すのってどうなの?」と、少し引いてしまっている部分が本心としてありました。

しかし齋藤さんとコミュニケーションをとる中で、失敗しても良いから大きなインパクトを与えられる挑戦をしていきたいと考えるようになっています。

自分たちが作ったサービスに関わってくださった人たちが幸せになるということをたくさん生み出していけたらと考えています。


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