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第6回 本と映画とおもちとあんこ「夜明けのすべて」

こんにちは。このコラムを書いていると本当に1ヶ月があっという間です…!前回はまだまだ寒かったのにすっかり春の陽気になりました。卒業式や入学発表などおめでたい話題も多く、気持ちも明るくなります。

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これは先日和菓子屋さんで買った三色団子。ピンク・白・緑の三色団子ですが、実はこの色にも意味があリます。諸説あるのですが、私は"ピンクは春、白は冬、緑は夏を指す三色を組み合わせ秋が無いことから「飽きない」と和菓子屋さんの「商い」を掛けた言葉遊び"という説がお気に入りです。

そんな三色団子や桜餅を目にする機会も増え、あとは桜の開花を待つばかり!私は九州出身なので、桜餅といえば道明寺を思い浮かべるのですが、関東風の長明寺に出会ってからはこちらの方がお気に入り。ここ最近はなかなか食べられてないので今年こそ長命寺の桜餅が食べられるといいのですが…。

さて、今回紹介する本は瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」です。

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和菓子が登場するシーンは僅かだし、具体的な和菓子名も少ししか出てきません。ただ、主人公がだんだん元気になっていくときに自分が和菓子を好きだったことを思い出すシーンがあります。和菓子が持つ力を改めて感じて、嬉しくなりました。

和菓子が出てくるだけでも嬉しいのですが、和菓子の存在が物語や主人公に良い影響を与えていたらとても嬉しい気持ちになります。「夜明けのすべて」は共感できる部分も多く、ちょっとだけ踏み出してみようかな、と勇気のもらえる素敵な物語でした。

寒い冬に比べ、過ごしやすくなる春。うきうきとした気分になる一方、出会いと別れの季節。大きく環境が変わりなかなか落ち着かない季節でもあります。優しい色の春の和菓子を食べて、ゆっくり肩の力を抜いて、新しい季節を過ごしてください🌸





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