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第1回 本と映画とおもちとあんこ「喋々喃々」

こんにちは。いかがお過ごしですか。10月なのにまだまだ暑くてびっくりしていますが、私はとても元気です☺︎

私がそんな元気を保つため欠かせないのが本、映画、ドラマです。あんこマガジン3つ目のコンテンツは「本と映画とおもちとあんこ」というタイトルでその名の通り、和菓子が出てくる本や映画を紹介していこうと思います。

登場人物が和菓子屋さんに関係があったり、おやつのシーンに和菓子が出てきたり、意外と和菓子は出演シーンが多いです。"あぁ、和菓子って日常に欠かせないものなんだなぁ"と映画やドラマ、本を見ながら感じています。

そんなわけで、この連載では、和菓子が出てくる映画や本、ドラマを紹介していこうと思います。今回紹介するのは人生のバイブルにもなっている小川糸さんの「喋々喃々(ちょうちょうなんなん)」です。

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「男女が楽しげに小声で語り合うさま。」の意味がある喋々喃々。東京・谷中で着物屋さんをしている栞さんの物語です。ストーリーは春夏秋冬、4つの季節から構成されています。目次に並ぶ「梅、風待ち、秋風、雪待ち」といった季語も素敵。

小川糸さんの小説はおやつがたくさん登場します。そして、登場するお店も実在するものが多いところもお気に入り。ちなみにこの本では桃林堂の五智果やつる瀬の白玉ぜんざい、梅むらの豆かんが登場します。

この本をきっかけに谷中という街がとても大好きになったし、今は無き浅草の「アンジェラス」も通ったなぁ…。思い出のいっぱい詰まった本です。

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この本でお気に入りなのが主人公がお菓子を食べるとき「和菓子にはコーヒー、洋菓子には日本茶」というルール。この本を初めて読んだ当時はまだ「和菓子ってなんとなく敷居が高いよな〜、いつ食べればいいんだろう?」というもやっとした疑問を抱えていました。そんな私にとってこのルールはとても衝撃でした。

「いつ食べても、何と合わせてもいいんだ!和菓子はもっと自由で、和菓子とともにおいしい時間を過ごすことが何より大切」

お茶の時間を楽しげに過ごす主人公からそんなことを学びました。ち今となっては和菓子が身近にありすぎる日常になりましたが、たまにこの本を読んで、初心を思い出しています。

そんなわけで第1回目は小川糸さんの喋々喃々を紹介しました。他にも好きなシーンやフレーズがそれはもうたくさんあって語りきれないので、読み終わったらぜひ一緒に、和菓子とコーヒーとともにお話しましょう!


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