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悩み多き30代。怒りの裏側にある悲しみ。

何年も前のことだが
旅行会社に勤務するお客様が言っていた。
クレーマーで一番多いのが
30代の女性なんですよ。

イライラしだす年頃である。

確かに、私も同感だった。
30代のお客様は、正直怖かった。
相手に隙を見せず、正論でやり込め
それを店側が、一番ダメージを受ける
口コミに書く。正義の名のもとに。

30代は絶対に雇わないと決めている
サロンオーナーもいた。
まだ何にも染まっていない20代か
謙虚さの出てくる40代以降か。
30代はプライドばっかり高くて
扱いにくいから嫌やねん

と言っていた。

会社では、仕事もすっかり慣れて
重要な仕事を任され、後輩の指導も任され
上司のダメなところも見えてくる。

家庭では、子育て真っ最中。
面倒な事はすべて嫁任せの旦那は
ちっとも話を聞いてくれない。
ある意味では
家庭内の采配は自分が握っている。

少し偉くなった女性は
正論で相手をやり込める。
そこには、白か黒かしかない正義感がある。
私はこんなに頑張っているのに
全く、どいつもこいつも!

年上の女性に、まあまあ、となだめられても
これって絶対におかしいと思うんですよね
と、演説をかます。


これは全部、私自身の話である。


30代。
外に対する攻撃性が一番強かった時代。

他人を攻撃していると
知らず知らずのうちに
同じくらい自分自身も痛めつけている。

40代に入って間もなく
私の自律神経はプツッと切れた。


後に、心理学を学んだ時
怒りの後ろには、必ず悲しみがある
ということを学んだ。

第一感情が悲しみ。
第二感情が怒り。

なぜ悲しいのか、しっかりと見つめる。
そして、それを相手に伝える。
相手を責めるのではなく
自分の気持ちを伝える。

それで相手が必ずしも
受け入れるとは限らないが

価値観の違いだから仕方がない。
深刻な問題であれば
会社をやめるなり、離婚するなり
その場所を離れればいい。

離れてみると
こんなにも簡単なことだったのか
と思うくらい解決する。
自分に合った場所は必ずある。

自分と他人は違う。
別にどちらかが変わる必要もない
と気がついた時
生きるのが急に楽になった。

今思えば、あの頃は自分と他人を
一緒くたにして、うまくいかないこと
全てに対して怒っていた。

今の私は、色んなしがらみから解放されて
毎日呑気にくらしている。
嫌なことがあってイライラしても
自分でメンテナンス出来るようになった。

あの頃の自分に伝えたい。

そんなにしかめっ面で
自分にも他人にも厳しくしんときや、と。

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