人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。
有名な、チャップリンの名言。
やることなすこと、一事が万事
スマートに出来る人がいる。
いつも落ち着いていて
頑張っている感がなくて
くよくよ悩むこともなく
まずは解決策を建設的に考える。
今、何をすれば良いかという判断が早く
理に適った行動をしていているので
無駄な努力をせず
最短距離で目的に到達できる人。
地頭の良さか、育ちの良さか
生きることに対してのセンスがある人。
片手に上等な地図を持って
生きているような人。
一方、私はといえば
ほとんど嗅覚だけで生きてきたような人間だ。
どこまで嗅ぎ分けられていたのか
いい加減な嗅覚だけど(笑)
根っこの性格が楽観的すぎるのか
呑気にジャングルの中を散歩していたら
いつの間にかここにたどり着いていた
という感じ。
自分の経歴を語ろうと思っても
とっ散らかっていて他人に説明しにくい。
昔堅気で信心深い母は、占いも好きだ。
随分前に、私と姉の事を見てもらった時
"下の娘さんのことは諦めなさい。
やりたいようにやるし、行きたい所に行くから、どんどん親元から離れます。でも、どこに行っても生きていける子だから大丈夫。"
と言われたそうだ。
なんだか雑な言われようだ。
占いが当たっていたのかはどうかは
分からないが、確かに大丈夫みたい。
やりたい事を選んで
行きたいところに行って
今もそれなりに楽しく生きている。
ジャングルを散歩し続けた結果
私の物語には、登場人物がやたらと多くなった。
たまに懐かしい人が夢に出てきて
目が覚めた時、寝ぼけた頭で
一瞬、自分が今どこにいるのか分からない
不思議な感覚になることがある。
スマートに生きている人を見ると
自分はなんてダメ人間なんだろう
と悲しくなることもあるけれど
これはこれで、
なかなかと味わい深いんじゃないか。
大きくいってしまえば
世界でたった一つの壮大なコメディ映画だ。
結構、笑える。
それに、コメディ映画はいつもハッピーエンドだし(笑)
本屋さんに行くと、所狭しと
「上手く生きるための本」が並んでいる。
私もその手の本を読むのが好きなのだが
結局はいつも自分流になる。
でも、それはそれで面白いんじゃないか。
予測不能な未来を楽しめる自信はあるぞ
と思っている。
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