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自分の顔が好きではなかった。
今も。

中学生のころ、友達はそれなりにいたし、べつに失恋したわけでもないのに、なんとなく自分の顔が普通じゃない気がして、こんな顔だからわたしは受け入れてもらえないんだ、整形すれば普通になれると思い込んだ。

でも整形するにはお金がかかる。自分で稼ぐという頭もなく、親にお金を出してもらうしかない。それには親を説得する理由がいる。
いろいろ考えたわたしは、手持ちのカッターで自分の顔を何箇所か傷つけた。

顔が傷ついてさらに醜くなれば、親も整形することを許してくれる気がした。
いま考えれば、というか、当時でも冷静に考えれば、バカなことを、とおもう。

でも、その時のわたしは真剣だった。

頬を切った。血は出た。でも、痛みに弱いわたしは、深く傷つけることができなくて、けっきょく中途半端に終わった。それでよかったと今では思うけれど、当時のわたしは親に整形したいと言い出すことができず、悶々とした日々を過ごしていた。

昨夜はなぜか、そんな過去のことを思い出した。
今でも自分の顔って正直そんなに好きになれない。根深いコンプレックス。

でもだからと言って、マスクで隠したくはないし(息苦しい)、人に見せられないからひきこもる!なんてこともしない(おやつ買いに行かねばならんので)。

わたしはわたしの顔を、ていうかわたしを、いつ受け入れられるようになるんだろうか。こうやって書くことで、受け入れようとしてるんだろうか。
この顔に生まれたからには、この顔を大事にしたいわけで。

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