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禁断の植物園 船山 信次

危険なほど、美しい――。
人間の欲望を満たし、時にその闇へ陥れる、
麻薬や有毒植物、薬用植物36種を紹介。

その恐ろしい作用や、現代薬への応用、
人間との歴史的な関わり、ミステリアスな逸話を、
美しい挿絵とともに収録する。

 ケシの果皮に傷をつけて出てくる乳液が、アヘンになる。

 そのアヘンを単離させるとモルヒネになる。
 モルヒネの化学誘導体がヘロインである。

 へロインが一番依存税があり禁断症状も
極めて強い。

 日本の闇でのヘロインの流通量は少ない。
 しかしながら世界で最も流通しているのはヘロインである。

  マオウ(覚せい剤)の身体的依存性は弱いと
言われているが、精神的依存性が高く抑制がきかない。

  要は多幸感、爽快感が強いのでしょう。
 マオウという植物の意味がよくわかる。


 逆にタバコのニコチンは精神的依存性よりも
身体的依存性が強い。

   彼岸花がお墓に植えられたのは
かつて土葬だった頃、

野犬に遺体を荒らされないために
球根にアルカロイドを含むヒバンバナを
植えたそうです。

 シキミも同じく。

 読んでいて思ったのは
美しく可愛らしい花にも毒がある。

 でも、何のため植物が
毒を体に媒介するのかわからない。
 
 捕食者が死んでしまっては意味が
無いのではないか??

 薬にもなるのは理解できるが
致死量まで含有する意味はなぜに?
 
 そのような妖しさも含めて
やはり植物は美しい。

 この本はおすすめです。

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