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トヨタ 中国の怪物 豊田章男を社長にした男 児玉 博

トヨタ最大の秘密を知る男の「告白」

企業人の“業”を描く児玉博さんの今作は、
トヨタの中国事務所総代表だった服部悦雄氏が主人公です。
服部氏は、「低迷していたトヨタの中国市場を大転換させた立役者」

であり、「トヨタを世界一にした社長、奥田碩を誰よりも知る男」であり、何より「豊田家の御曹司、豊田章男を社長にした男」として、
自動車業界では知る人ぞ知る人物です。

トヨタをモデルにしたベストセラー小説『トヨトミの野望』の作中にも、
服部氏は「中国の怪人」として仮名で登場します。



 トヨトミの野望。
剛腕社長、武田剛平→奥田碩
会長  豊臣新太郎→豊田章一郎
長子  豊臣統一→ 豊田章男
    八田高雄→ 服部悦雄。


  この語り部は服部悦雄。
取材者の言葉に真摯答える。

 戦後満州に身を置いた服部家族にの体験は、悲しい日本の敗戦の歴史でもある。

 完全なる中国共産党に反日教育の被害者。

 中でも過酷な体験は

1950年に勃発した朝鮮戦争で不穏な動きをし始めた国民党の残党、地方の土着的な宗教組織に対して、不穏分子の摘発、逮捕、死刑を徹底させた。

 治安維持という名目のもとに1950年の一年で129万人逮捕、そのうちの60%の71万人が処刑された。

 中国共産党が選んだ処刑方法は、公開処刑。
その現場を目の当たりにした服部は、70年たった今でも夢の中に現れて心を苛む、強烈に過酷な体験だったのだ。

  小学校の頃校庭に生徒が集められ、目隠しされて丸太に括りつけられ反革命分子と断罪された国民党の3人。
 子供たちの前で、銃殺刑を執行したのだ。

 殴られた後に銃撃されても、死ねないのだ。
もがき苦しみながらも生きている。
 人間は簡単には死なない。

 映画のようね綺麗な処刑などあの国には無いのだ。

 そしてその処刑を見せられた中国人の子供が言った。
「あの目隠しに使われたタオル欲しいな」


 作中酒井拓夫という人物が登場する。
中国残留孤児、服部と交流を持つ。
山崎豊子「大地の子」のモデルの一人だ。

 服部さんの人生は壮絶な悪夢の様なものでよくも生きてこられたものだと、感じる。

 読んでいて豊田は卑怯な一族だと、恩義を形で表さない会社だと思った。

 しかしながら描かれていないが、服部さんも綺麗な仕事だけでも無かったでしょう。
 つまり、どっちもどっちではなかろうか?

 中国にある言葉がある。
好 死 不 懶 活
意味は 綺麗に死ぬより、恥をかこうが辱めを受けようが、生きる事を望む

 日本とは真反対である。
付き合ってはいけない国。

 それしかない。

  TOYOTA の車は素晴らしいし、世界に他の追随を許さない勇逸無二の日本の魂、世界にに誇る技術、日本の経済を牽引する素晴らしい会社だ。

 だが、創業者一族は腐ってる。
どうか会社まで腐らないでほしい。

トヨトミの野望と合わせて、この本はオススメです。


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