[自作エフェクター] みんな大好き、VEMURAM Jan Ray
●既成のプリント基板を買ってみました
電子工作初心者の製作記です。
現行品で4万を超える高級品、VEMURAMのJan Ray。なんか、みんな使ってません?(YouTuberだけ?)
イシバシ楽器店サイトでは「マイケル・ランドゥ使用で人気爆発の…」とうたわれてありますね。
で、色々調べていると人気だけあって「自作エフェクター」情報も豊富です。そんな中「Jan Ray風自作オーバードライブ基板」なるものがあったので飛びついてしまいました。
●作るのがラクすぎる!
前回はユニバーサル基板でつくり、部品もそこそこの数だったのでそれなりに苦労したのですが、それに比べると夢のような自作キットです。
配線も必要部品もワンシートにまとめられており、いたせりつくせり。
実は前回、ダイキャストボックスに穴を開けて各部品を収めようとしたところ、ジャックとポットが干渉して閉まらなかったという失敗をしたので、今回は穴位置もしっかり採寸してつくりましたよ。
しかし基盤の方ですが、ICに書かれている「LM4558N」が入手できず、いくつか調べて買ってみました。
・IC(オペアンプ)について
NE5532P(Texas Instruments NE5532P 8pin DIP)
NJM4558DD(新日本無線)
S4558D(Signetics S4558D <SOIC>)*orz…すごく小さいやつだった
NJM4558DDは汎用タイプ/80年代ビンテージタイプがあるようです。録音して聴き比べてみるとNE5532Pの方が抜けが良く、こちらにしました。(NE5532Pは高性能オペアンプの走りで、超定番品らしい)
後日ググると秋月電子さんに「LM4558N」があるようなので、それも買い足し音を確認しましたが、ちょっとシャリシャリすぎるかなぁ…といった印象でした。
ちなみに配線は資料に従いこんな感じで。LEDに抵抗を付けると外れそうで嫌だったんですが、フットスイッチに這わせるより簡単に付けられました。慣れればこちらの方が良さそうです。
こちらの配線は「トゥルーバイパス」も見た目に分かりやすいですね。
●それでもやはり失敗はつきもので
今回もいくつかの失敗を。お買い物で一つは9.1kΩの抵抗が二つ必要なところが一つしか買っていなかったのと、もう一つは24mmのポッドを注文してしまっていたこと(16mmが正解)で、やはり追加の買い物をすることとなりました。
あと、今回もやはり「音が出ない!」現象が勃発。前回の反省により組み上げる前にちょこちょこと音出しを試していたので部品の配置、配線は間違っていなかったのですが、いざフタを閉めると音が出なくなる。
となると、脱線しているのか混線しているのか、、、結果的には高さのあるコンデンサがフタを締めたときに圧迫されて接触不良を起こすという、ごく物理的な問題でしたが、なかなか原因にたどり着くのに時間がかかりました。
●歪み方は上々です
さて音の方はというと、粒が細かく気持ちの良い歪み方をします(Jan Ray実機を弾いたことがないので比較ができませんが…)。
またGainとBassのひねり具合とその反応が独特で、Bassを上げながら歪ませてGainでシャープさを出すような操作感。
ゲイン幅は結構ありますが、オーバードライブのメインに使うというより、ゲインを下げ気味にしてクランチ感を足すのに良さそうです。
今回も色々調べながら作りましたが、そんな中、「回路には著作権みたいなものが無く、エフェクターのようにパクリ合戦みたいなのが続いています」という話に出会いました。
確かにこれは思うんですよね。こんな基盤があるなんて便利〜!と思う一方で、はて?エフェクターの回路図、レイアウト図ってこんなに出回ってるものなんだと、つくり始めて知りました。
まぁ、そうした情報はありがたく拝見しつつ、いつか回路図が理解できるようになりたいものだと、上記記事を読みつつも思うのでした。
(ちなみに以下の本を買ってみましたが、まったく理解できませんでした)
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