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映画『おんなのこきらい』を見て彼氏とうまくいかない理由が分かった話



一つ謎が解けました。

その話を聞いてほしい。






映画『おんなのこきらい』は森川葵主演の可愛い女の子が恋愛に振り回される話。

彼女は好きな人とうまくいかず、弱っていた時に優しくしてきた男にも同棲中の彼女(妻?)がいて、たった一本の映画で2回も失恋する。


でもそこまで恋愛依存する彼女にかなりの共感を覚えた。


「可愛い」

ただそれだけを磨いて、男に優しくされる日常。でも誰の特別にもなれなくて彼女は過食に走る。

あんなに可愛いのに何も満たされない彼女を見て、今の自分に似てると思った。(可愛いを除いて笑)



…本来恋愛って特別な気分になれるんだよね。誰かに好きって言ってもらうだけで、「私はここにいていいんだ。特別なんだ」って感情で満たされる。そしたら、世界が明るくなって、世界ってこんなに素晴らしいんだって思えてくる。他人も誰かの大事な人なんだって気づく余裕もできて、誰にでも優しくなれる。私には何ができるだろうって考えられるようになる。

それは、本当に楽しくて毎日がワクワクするような最高の気分だった。愛することに対して勤勉になったし、何かやる気も出てくる。


これは恋愛だけじゃない。私の母親も特別な言葉をたくさんくれた。私は特別なんだって本気で思えた。とても感謝してる。だからその分、母親に、みんなに何かできることはないかってまた思った。

とても満たされた。




だけどさ。今の彼氏と付き合ってもそんな感情って一切沸かない。


私は普通なんだって教え込まされるような毎日。

あれだけ優しくできた他人はただの他人に成り下がってしまった。世界は素晴らしいのか?

いや、世界が素晴らしいとは思えないし、雑草もなるべく踏まないようにしてたのが嘘みたいだ。ストレスが溜まって物にぶつかった時、初めて床に置いてあった米を蹴った。

人生で初めて食べ物を蹴った。

それはどれだけイラついても今までなら絶対にしなかった行為だった。自分のことがもっと嫌になった。


なんなら彼氏と付き合うようになって食べ物を捨てる事がどんどん平気になったし、何かを頑張るやる気もなくなった。



それは私が私を特別だと思えなくなったことが原因だと思う。映画を見て気が付いた。

満たされないと私も過食に走ってしまうタイプだった。


映画の中の彼女も、私も、優しくされて初めて人に優しくできるタイプだったんだよね。優しくされることで初めて自分以外の人間のことを考え始める。

こういうタイプの人間は満たしてくれる人がいないとガス欠になって余裕がなくなる。

かなしいかな。


特別だと言ってくれ。私の心を満たしてくれ。


小さい人間だな。孤独に耐えられないくせに自分発信で他人を思いやれないなんて。


彼氏に削られ続けた自尊心は25年間かけ続けてくれた母の特別な言葉を薄めていった。みんなの言葉をかき消していった。

別に彼氏が何かしたわけじゃない。

ただ、私の言葉が届きにくいだけだ。


たった1人のひとつの行動ですら変えられないんだな…とただただ寂しいだけだ。



母は私によく相談してくれた。私の言った言葉をそのまま行動に移したり、流石って毎回言ってくれた。私の言葉がよく届いた。

妹は私に母が苦手なことを教えてくれた。他人にはきっと言わないことだ。

弟は振られた彼女とのことを話してくれた。気軽に話せることなんかじゃない。

友達は何かあれば私に電話をかけてきてくれる。私を凄いと言ってくれる。

そんな言葉は私を特別だと思わせてくれた。


初めて本気で好きになった人は、その人なりの世界の愛し方を教えてくれた。それはとても眩しくて、そんな人を好きになれただけで自分は特別だと思えた。


じゃあ何で今の彼氏と一緒にいるのだろう?何が好きなんだろう。何で2人でいるのに1人の時より寂しいんだろう。何でひとりでいつも泣いてるんだろう。

ずっと頭が痛い。終わりにしたい。


過食で一年半で20キロも太ってた。血圧も20以上上がってた。今の自分を好きになれない。それでも一緒にいたい理由が今は分からない。同棲1年半で情がわいた?



まぁ多分だけど、

自尊心がほぼ削られた今、別れる時の一瞬の痛みにさえ心が耐えられないんだろうな。だから今まで人から生き急いでるって言われてた人生に今は全く風も吹かない。


もう今は満たされるのはハグした瞬間だけなのにね。でもね、ハグは誰としても満たされるものだよ。


今の彼氏とうまくいかない理由。これで以上だ。




…それでも、私には沢山の人からもらった特別な言葉たちがある。映画の中の彼女のように最後は自分で自分を満たすしかないのだ。自分を受け入れるしかないんだ。みんなに満たしてもらった心をちゃんと大事にできたら、きっと大丈夫。たとえ、ひとりでも2人でもどこにいても生きていける。


頑張ろ、自分。




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