
facebookリブラが放つ終局の号砲。ドル崩壊、金(ゴールド)は歴史的上昇。
キョーです。
リブラの登場と時期を同じくして、金(ゴールド)とビットコインが急上昇。「これは何かあるな?」と思ったので分析します。
金(ゴールド)とビットコインの上昇、ぴったり同じ時期。 pic.twitter.com/0ITD0uYMRq
— キョー@《裏》社会科先生 (@q_ohhh) July 8, 2019
なお、こちらの文章は田中宇の国際ニュースの記事「フェイスブックの通貨リブラ:ドル崩壊への道筋の解禁」を下敷きにして書いています。
ドル崩壊のメッセージ
リブラ登場はドル崩壊の公式メッセージです。
そのメッセージを受けた中国系金融筋が、ドルの最強ライバルである金(ゴールド)を爆買い。それで金(ゴールド)が急上昇しました。
かなり大きな時代の節目です。
金(ゴールド)って1オンス1350ドルあたりが抵抗線だったんですよ。もう何年も。
— キョー@《裏》社会科先生 (@q_ohhh) July 8, 2019
それを簡単にぶち抜いてきとる
これはもう、相当大きい時代の節目だぞ
というのも、金(ゴールド)はどんなに上昇圧力があったとしても、必ず叩き潰されてきたこの数年。
なんで叩き潰されるかといえば、ドル延命のためです。
金(ゴールド)はドルの永遠のライバルなので、金(ゴールド)が上がればドルは終わります。
ということで、この数年は金(ゴールド)価格1オンス1350ドルを上限として必ず叩き潰されてきました。
それがとうとうひっくり返ったということ。
この金(ゴールド)の強烈な突き上げは、そのままドルは崩壊しても構わないと決め込んだ証拠。
なぜなら、リブラがあるから。
金(ゴールド)。テクニカル的にキレイなティーカップ
こっち見ると、utc5月31日に金(ゴールド)の突き上げが開始。
ウォール・ストリート・ジャーナルがフェイスブックのリブラを取り上げたのがutc5月2日だから、およそ1ヶ月の空きがある。
だから5月2日ー31日までの1ヶ月で金(ゴールド)を買った人らがインサイダー、もしくは博打打ち。
5月31日の突き上げのあと、チャートは見事にティーカップを描いている。
ティーカップってのは、アメリカ投資家ウィリアム・オニールの超重要概念ですね。売りが枯れて、出来高が異常に少なくなった時に現れるチャート。いわば嵐の前の静けさのこと。
その売り枯れが、ちょうどリブラ詳細発表前日の6月17日。
トレンド転換がリブラ詳細発表日の6月18日。ここで買った人らがテクニカルの勉強してる人らですね。終値1350ドルだから、「また上値抵抗線か?」と考えても不思議のないところ。
6月19日はもみ合って、ついに6月20日、巨大な出来高をもって金(ゴールド)急上昇。
歴史的上昇。
中国とロシアが遠慮をしなくなった。その表れが金(ゴールド)の上昇
中国、ロシアがもう隠然としなくなった。金(ゴールド)殺しのアメリカにNO!をつきつけたカタチ。
トランプの「アメリカ・ファースト(国内問題第一優先)」。
田中宇さんも書いてますが、最近のトランプのあまりに稚拙な外交に業を煮やした(フリ?実は裏でつながった演者?)中露が、「もうドルの延命には付き合わない」と決めた結果が、金(ゴールド)上昇でした。
田中宇の国際ニュース解説「フェイスブックの通貨リブラ:ドル崩壊への道筋の解禁」より
急騰は連日、中国(上海)の市場が開いた直後の時間帯に起きており、地金の価格決定権が米国から中国に移っている感じだ。米金融界が金価格を決めている限り1350ドルを超えさせなかったが、中国はもっと高値を制定したい感じだ。
リブラ➡︎ドル崩壊してもかまわないというメッセージ
暴れるトランプ➡︎中国ロシア、はよユーラシア運営してよ
中国・ロシア➡︎じゃあ金(ゴールド)抵抗線1350ドル突破したるで!
というね。ゴールド価格1350ドル突破は、アメリカがドルの運営を手放したということ。時代が一歩先へ進みました。
ちなみにビットコインも5月に上昇したけれど、これはリブラを知るインサイダーの仕業でしょう。ビットコインは真っ先に投機される運命にある。
なんでここまでリブラが持ち上げられる?
リブラは、いわば1企業の通貨であって、そりゃフェイスブックが大きいのはわかるけども、でもなんでリブラだけがここまで凄まじい影響を与えるのかと考えても不思議じゃありません。
リブラだけが特別扱いの理由をひとことでいうと、フェイスブックがアメリカ軍産複合体の一部だからです。
これは日本以外じゃけっこう周知の事実であって、僕は別に陰謀論を言っているわけじゃないですよ。
たとえば元アメリカNSAのスノーデン。彼は今アメリカの機密情報を持ち出して亡命している最中です。こっちにリンク貼っときます。
上の記事の日本語訳が以下。
スノーデンの告発通りフェイスブックね、アメリカの諜報機関であるNSAと合体してるんですよ。もはやサイバー軍隊なんですよ。
だからリブラがこれほどまでに世界に衝撃を与える理由も、アメリカのサイバー軍隊が仮想通貨を発行するからなんですよ。
各地からゴーサイン
スイスのリブラ協会、メンツがとんでもないです。
CNETjapanより「Facebook、仮想通貨「Libra」への参画を発表--2020年にサービス提供へ」
同協会のパートナーには、Facebook以外にVisa、Mastercard、PayPal、Stripe、ebay、lyft、Uber、Spotify、vodafone、Coinbaseなどのグローバル企業のほか、非営利組織、学術機関によって運営されている。加盟団体は、Libraネットワークのバリデータノードを運営し、ガバナンスに参加するとしている。なお、Libraエコシステムを持続させるため、5年以内にLibraネットワークのガバナンスと合意を非許可型に順次移行。分散性を強化することで、創立者への依存を徐々に減らすという。
VisaにMastercardとか、、完全に主なとこ引っさらってきとるがな。。
リブラがビットコインなんかの他の仮想通貨とちがう点は、きちんと価値の裏付けをしているところ。
ビットコインなんかマイニングといって、現実になんの価値もない幻想を掘り起こすことで一応、価値あることにしてるけども、僕は前々から「そんなものが通用するわけないだろ」論者です。
近代のお金は、ポンドもドルももともと金(ゴールド)をリンクさせた正当なお金だったんですよ。だからお札を好きに刷れない。金(ゴールド)の量に合わせた数しか発行できない。これがお金の健全な姿です。
でもドルはニクソンショックで1971年に金(ゴールド)を投げ捨てて、いくらでもドル札作れる状態にしたんですね。なんの価値もないのに勝手にあることにしている状態。幻想をまとってスーパー不健康マネーになったドル、そこからもう50年近く経つ。
だから従来の仮想通貨はなんの価値も持ってないんですね本来。ところがリブラは、もっともらしく法定通貨や国債で裏付けするという。
CNETjapanより「Facebook、仮想通貨「Libra」への参画を発表--2020年にサービス提供へ」
Libraは、中央銀行が発行する法定通貨のほか、短期国債など、価格変動率の低い資産によって価値が担保されている。グローバル規模で流通することを想定しており、単一の通貨には固定されていないため、Libraを法定通貨に交換することは高い水準で保証されているものの、任意の通貨で同じ金額に交換できるとは限らない。Libraの裏付けになっている資産価値が変動することで、任意の通貨に対するLibraの価値も変動する。ただし、リザーブ資産の価格変動率を最小限に抑えることで、通貨の安定性は確保されているとしている。
これIMFのSDR(特別引出権)と同じ発想なんであって、「ドルがダメになった時の代替手段」であり「各国の法定通貨で助け合おう」ってのがSDRですからね。
ちなみにIMF専務理事ラガルドは、「さっさとブロックチェーンを取りこみなさい」と盛んに発言していました。
リブラはSNS発祥ということもあって、スタートが非常に切りやすいですよね。人の集まるとこでしか通貨は使えないんだから。
だから、変に中央銀行やIMFが仮想通貨を発行するよりも、フェイスブックみたいなSNSが発行する方がキャッチーで、最初から顧客がいて、各種サービスとも連動するからスタートしやすいかも。
中央銀行と混ざり合うリブラ
もともとアメリカの中央銀行FRBは私的企業の集まりです。創設から100年経ちました。これが生まれ変わりでサイバー企業たちによって再生されてもおかしくない。
田中宇の国際ニュース解説「フェイスブックの通貨リブラ:ドル崩壊への道筋の解禁」より
今の中央銀行は政府の機関だが、リブラ協会は民間企業の集まりだ。民間企業が私利私欲で中央銀行を運営すると大変なことになる。これは、フェイスブックによる米国国家の乗っ取りだ」という批判が出ている。ザッカーバーグの学友でフェイスブックを一緒に創設したクリス・ヒューズは最近、フェイスブックを敵視して「分割すべきだ」と言っているが、彼は「米国政府は、リブラの創設を阻止すべきだ」とも言っている。 (Facebook co-founder: Libra coin would shift power into the wrong hands)
ところが、思い返せば、そもそも米国の中央銀行であるFRB(連銀)も、政府機関でなく、1910年代に今のJPモルガンなど民間銀行が集まって作った組織である。「FRBは民間銀行の組織なので、米国民のためでなく、米金融界のためにドルを運営している」と昔から批判されてきた(この話は陰謀論扱いされてきたが、陰謀論でなく事実である)。米国はもともと英国の「国家権力」の横暴を避けるために独立した国であり、国家が大きな権力を持つことを嫌う伝統が強い国だ
ただしこうなると、仮想通貨のそもそもの出自、中央銀行からの独立が簡単に取りこまれる事になる。
仮想通貨というのは、リバータリアンという「管理を嫌う人々」から生まれてきた思想の実現ですから。これが中央銀行になっちゃ意味がないんですよ。
リバタリアンはリブラ嫌いやろうよ。
— キョー@《裏》社会科先生 (@q_ohhh) July 9, 2019
だってリブラ、ドルの後釜なんやもの。
イーサリアム創設者、Facebookの仮想通貨「Libra」を批判 | 仮想通貨 – AppTimes https://t.co/rWjbARegSM
予想されてきたことですが、これからリバータリアニズム系の仮想通貨と、中央銀行系のリブラのような通貨が争うことになるんだろうなあ。
僕は、リバータリアンです。