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旅とエポスカード その6

noteへの文章の投稿は、一つの苦行、修行です。漫然と生きているだけでは、文章のアイデア、構成などまとまった文章に必要な要素は湧いてきません。日常生活の中で、「明日の記事は何を書こうか。自分にはどんな書くべき内容があるか、それを掘り出せるか。」というふうなことを自問することになります。

初めてのインドネシアはジャカルタへの訪問を果たして、一つ自分の世界領域を広げられたように思います。限られた日数で東南アジアでバケーションをするなら、バンコクが一番良いように思います。観光客向けの資源も整っていますし、国内線でビーチリゾートへも1時間で行けます。北部には仏教遺跡のアユタヤ、スコータイ、そしてチェンマイと、バンコク都市型ステイも満喫したら、夜行寝台列車や飛行機で新しいタイの一面を発見する旅もできます。

インドネシアでは私はその時、ジャカルタから出発して、陸路でバリ島を目指すつもりでした。少し勇気がなかったことと、体調を崩したことで、結局ジャカルタ観光だけしかせずに帰国してしまいました。本当なら、もっと多面的にインドネシアのイスラム文化を吸収しようとしたのですが、これは次のインドネシア旅行で実現するほかありません。

思い出すのは、その一連の旅ではホステルにばかり泊まっていたのですが、インドネシアの物価の安さも相まって、少し良いホテルに1週間弱、滞在していました。それは「ibis budget hotel Jakarta, Daan Magot」です。

アコール系列のイビスホテルの廉価チェーンになります。このホテルの良さは、5〜10分歩けば公共交通機関の停留所まで行ける点と、プールはありませんが、フィットネスジムが併設されていて、素敵な朝食バイキングがお安く食べられた点です。この朝食がシンプルながら、新鮮で衛生的で、ボリュームもあり、旅で疲れた体に滋養を供給するには良い選択でした。

現在でも一泊2500円以下で宿泊できるようですし、当時もそのくらいの料金でした。スタッフの方もプロ意識の高い方ばかりで、良質な人材が多数応募してきているのでしょう。英語は流暢で、中には、日本で4年間働いていた方がいて、ホテルのフロントの方が言うには、ぜひ一度会って日本語で話してほしいと言うのです。インドネシアの方々は、日本を好きでいてくださるのだと実感しました。

時間にゆとりのある方であれば、このような簡素ながら大変整ったホテルに泊まり、その街の少し踏み込んだ調査などに使えるのではないでしょうか。連泊割もあるかもしれません。アコール系列なら、クレジットカードの種類によっては、上級会員資格の付与などで朝食無料、お部屋のアップグレードなどもしてくれるかもしれません。

朝食で出される熱いコーヒーが、さすがインドネシアだからか、これまで飲んだことがないほどに美味しいコーヒーでした。なぜあんなに美味しいコーヒー豆があるのか、いまでも不思議です。多分あのクオリティはインドネシアでは一般的なのでしょうか。日本でもコーヒー通の人に聞けば何か分かるかもしれません。

このホテルでは疲れがどっと出てしまい、昼間は観光もせずに休息していることが多かったです。1時間ほどのジムトレーニングはして、夕ご飯は食べに出かけて、少しばかり高級なインドネシア料理店にも行きました。本当に美味しいお店で、700円ほどで、数十種類のエスニック料理が食べ放題なのです。お肉料理、海鮮類、数々の野菜を使った品々。インドネシア料理の奥深さと裾野の広さを実感しました。

ジャカルタは沸騰するアジア経済の中心の一つであり、そんな人々の経済活動に都市機能の整備は追いついていないのですが、大きな貧富の格差はあれども、人々にはそれだけ様々なチャンスが舞い降りる街、国ではないかと、今振り返って思います。国際感覚の鋭い、しっかりした人事採用マネージャーが日本の会社にいれば、そんなインドネシア人の有能な若い人材を確保できるのですが、日本の中年のおじさん達は一概に視野狭窄で、多分そんなアジアに転がるダイヤモンドの原石を発見する鑑識眼は、持ち合わせていないでしょう。だからこそチャンスではあるのですが、現在の日本人の水準があまり高くなく、海外の優れた人材を見て、適正にその人の素質の判断ができる人はあまり多くないかもしれません。

さて、エポスカードはいつ使うのでしょうか。今日も出てきませんでした。でもちゃんと使ったので、多分続編で触れることになるでしょう。

(続く。)

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