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何もかも投げ出したくなった

町田を過ぎたあたりから、
どうしてこうも小田急線は落ち着くんだろう。

もちろん、
"自分の故郷への帰路だから。"
が最大の理由なんだろうけども。

けど、それを差し置いても
ずっと慣れ親しんできた東海道線よりも
なんだか不思議としっくり来る。


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社会人3年目。

都内のコンサルティング会社で働いている。
側から見たら"バリキャリ系OL"みたいなものに分類されるんだろうか。

でも、正直中身はそんなことない。

なんとなく大学に行って、
これといってやりたい事を見つけられないまま
就職期を迎えてしまった私は、

人のサポートをする側の仕事で
自分が本当に良いと思ったものを提供したい。

というふわっとした志望動機をもとに
コンサルティング会社を選んだ。

入社当初は気合を入れまくっていたのもあり、
なにもかもが目新しくて、がむしゃらに仕事に取り組んできた。

でも、最近になって

これが私のやりたかった事だったっけ。

とかまあ第二新卒世代あるあるな事を考えてしまう自分がいる。

だいたい理由は思い当たる。

最近になって私は仕事のポジションが変わった。
案件チームから、運用保守チームへ。
しかも、プロモーションをかけてチームリーダーを任された。


が、チームリーダーとは程のいい言い換えで、
実質はただの操り人形。
結局は熟練した協力会社の人を上手く使って上長との間に入ってくれ、というもの。



"なんだ、私、居なくてもいいんじゃん。"



これが最近の私を一番苦しめている事実。

代わりが効く、いらない存在だということを
痛いほどに突きつけてくる社会。


そりゃそうだよ、
社会人3年しかやってない自分が
怠け者でめんどくさがりな私が
必要とされる存在なわけがないじゃない。


それでも日々、そんな心を隠しながら
作り笑顔で周りのおじさんたちに接した。

必死で、要らない自分でも何かしなければと
何かできることはないかと食らいついては、
あっさりと振り払われた。



今日一日が早く終わりますように。



そんなことを思いながら毎日過ごした。



そして、やっと2020年の終わりが来た。


もう、何もかも投げ出したい。


誰も困らないじゃないか。
誰も苦しまないじゃないか。
もう、いいじゃないか。



そんなとき、ふと鳴った母からのLINE。

「そんでいつ帰ってくるの?」

ああ、
まだ私には帰ってもいい場所があったんだ。


そんな自分でもクサイと思うことを思いながら

1Kの部屋を隅々までとは言わないが、
満足いく程度に掃除をした。

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「帰りたくなったよ」を聴きながら
海老名をすぎたあたりで夕日が綺麗に見えた。

登りの小田急線に乗る頃には、

少し元気になれているといい。


そう思う自分はきっと
少しこの景色に元気をもらったのだろう。


まだ、社会で生きる戦士として

動けるのだろうか。

#仕事辞めたい #人生しんどい
#社会人3年目 #投げ出したい
#はたらくってなんだろう
#なんのために働くのか

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