【初心者向け】ベトナム語の学習方法5つ
こんにちは、YouTube「aNcari Room」のあかりです。
先日、「【ベトナム語】私の学習方法 | MÌnh học tiếng Việt như thế nào? | How did I learn Vietnamese?」という動画をアップしました。
日本人がベトナム語を学習する上で、一番の壁となるのが「発音」です。
私も発音に悩むベトナム語学習者の一人でしたが、少しずつ改善を繰り返すことによって、今ではおおよそ理解してもらえるレベルまでになりました。(もちろんまだまだ完璧には程遠いですが。)
そんな中、私のベトナム語の勉強方法について、視聴者の方からのリクエストをたくさん頂いていたので動画でシェアさせていただきました。
一言で「勉強方法」と言っても、発音、文法、語彙、会話、長文読解、ビジネス…などに対し、様々なアプローチがあります。
動画のタイトルには入っていませんが、今回はその中で
「発音」&「使えるようになるまでのプロセス」
この2点に特化して、体験談とちょっとしたコツをお話しさせていただきました。
そしてこのページでは、動画内で言えなかったポイントを中心に書いていくので、ぜひ動画をみてから(または観ながら)お読みください。
✏︎【初心者向け】私のベトナム語の学習方法5つ
1. ベトナム語にどっぷり浸かる:基準作り
2. とにかく口真似をする:アハ体験
3. 発音と文字をリンクする:虹と母音の関係
4. 文法と単語を身につける
5. 実戦する:あのCMと同じように
1. ベトナム語にどっぷり浸かる:基準作り
新しい言語を学ぶ時に、その言語に聞きなれていない状態から学習をスタートするのは非常に難しいです。
赤ちゃんの頃を思い出してみてください。
生まれてからずっと、周りの大人たちの言葉をシャワーのように毎日浴び続けて、そこからようやく言葉を真似し始めるのです。
動画でもお話ししたように、私の場合は1ヶ月間ベトナムに滞在する機会があったので、毎日ベトナム語のシャワーを浴びていました。当然ながら、当時はベトナム語が一切わからなかったので、できることはただ聞き流すのみ。
無意味のように感じるかもしれませんが、この工程があるおかげでその言語のリズムに耳を慣れさすことができます。
それにより、次に進んでいく過程で、大まかな「できた」「できてない」の基準作りに役立ちます。
💡浸かり方は簡単です。
ベトナム人のいる場所に住む・足を運ぶこと。あるいはYouTubeなどを利用して、ベトナム語が日常的に聞こえてくる環境を意図的に作ること。
(おすすめYouTubeチャンネルは動画の中で紹介しています!)
2. とにかく口真似をする:アハ体験
”Repeat after me (リピートアフターミー)!”
言語学習で口真似と聞くと、教室内で先生のお手本に合わせて発音の練習するのをイメージする方も多いかと思います。
しかし、教室内で話すベトナム語のスピードと、外で実際に使われているものとでは全然違います。教室内での練習だけでは、実際に使おうと思った時にうまく伝わらないことも多かったりするのです。(それがベトナム語を諦めてしまう大きな原因でもあります。)
では、どうすればその壁を乗り越えられるのか?
それは、ベトナム人同士で話していることを、そのまんまコピーすることから始めればいいのです。
もちろん最初は荒すぎるコピーになってしまうのは当たり前ですが、それで大丈夫です。遊び感覚で続けていくことが大切です。
そして、ここでの重要なポイントは、文字を考えないこと。日本語のカタカナに言い換えようとしたり、ベトナム語の文字を勉強した人でもそれを一旦忘れて、聞こえるがままに口真似してみてください。
私の経験では、これが後に文字や単語、あるいは文章を覚え始めた時に、”アハ体験”のような形であなたの元へやってきて、ベトナム語の勉強に飽きさせないスパイスを加えてくれます。
とは言っても、言語を学ぶ上で「音」から入るのは、非効率のように感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、特に発音が難しいベトナム語には、もともと一般的な人間に備わっている言語学習能力を使った方がいいと思うのです。
⑴ 外国語を「勉強」する時 : 文字 → 音 → 話す・読む
⑵ 母国語を「身につける」時 : 音 → 文字 → 話す・読む
いかがでしょうか?
上記の2番の方がベトナム語の習得への近道なのではないかと私は考えています。
💡口真似の方法は?
私のおすすめ口真似は、聞こえてくる音をすぐに追いかける「シャドーイング」と言う方法です。英語の学習にもよく使われる方法なので、ここでは説明を割愛しますね。シャドーイング、最初は全然できないのですがそれが普通です。気楽に継続してみてください。
3. 発音と文字をリンクする:虹と母音の関係
突然ですが、雨上がりに見られるあの綺麗な「虹」は、いくつの色で構成されているでしょうか?
・・・
日本では基本的に7色ですね。
しかし、国や地域によってその認識が違うところもあるようです。(有名な話ですね!)気になったのでインターネットで調べたところ、虹の色の数に関してこのような情報を見つけました。
・アフリカ(アル部族)=8色
・インドネシア(フローレス島)=4色
・台湾(ブヌン族)=3色
同じ虹なのに、これだけ捉え方が違います。驚きですね!
これは、虹の色はグラデーションになっているため、色の数は見方しだいで変わってくるということです。
では、話を戻しますね。
私は動画内で「あいうえお」の概念をぜーんぶ忘れて…と言いましたが、それはつまりこういうことです。
虹は3色であるという考えから抜けられない限り、7色の虹を描くことはできません。発音(主に母音)も同じようなもので、「あいうえお」の5つの母音から抜けられない限りは、ベトナム語の11つの母音はいつまでたっても習得できないのです。
では、今まで3色に見えていたものを7色に見えるようにするにはどうすればいいのでしょうか?
今まで色を区切っていたラインに代わり、見本を参考にしながら新しい色の境目を自分の中で見出さなくてはいけません。
ベトナム語の発音でも同じです。
絶対に、日本語の発音に無理に当てはめようとしないでください。
ちゃんと、ベトナム語という新しい文字には、その新しい区切りの音で認識してあげてくださいね!
💡とは言っても上手く発音できない…
結論から言うと、口の動きと聞こえ方とそれぞれの音の違いをよく観察し、繰り返しの練習でどれだけ身体に刷り込められるか。それに限ると思います。(音の違いに関しては、また別の記事で。)
ちなみに…
私も同じく、発音は本当に苦戦しました。ベトナムに初めて旅行してから2年、ベトナム語を勉強し始めてから1年半。その時期に撮影したのがこちらの動画です。
当時は割とできてる方だと思い込んでいたのですが、改めて見返すと、動画を削除したくなるくらい出来ていなかったです。そしてきっと、数年後に今の動画を見ると、また同じ気持ちになっているのかもしれません(笑)
4. 文法と単語を身につける
これに関しては、私からはあまりお伝えできることはありません。
今まで学校で英語を勉強してきたのと同じように、ベトナム語も机に向かって知識を増やすことも重要ですね。言える表現が増えるのは、何よりの楽しみです♪
💡身につけるためには、もちろん声に出して練習しましょう〜!
ちなみに私の場合は、妄想力が役立ちました。仲のいい友人に対して、この新しい表現で「あんなこと言ってやろう〜ニヒヒ」と妄想できたものは、かなり習得が早かったです(笑)
5. 実戦する:あのCMのように
当たり前のことですが、外国語での会話は、どれだけ実際に使ってみたかで結果が変わってきます。
ただし、まだまだ話せるレベルに到達してない時って、実戦するときに色々考えてしまうんですよね。
ー 文法はこうだったかな?
ー 発音はこれであってたっけな?
ー 理解してもらえなかったらどうしよう…
などなど。
私はビビりな性格なので、しょっちゅうこんなこと考えたりしています。
では、それを乗り越えるためにはどうすればいいのでしょうか?
私の場合は、動画で説明しているように一つの文章をなんども繰り返して練習することで、余計なことを考えずに済むようにしています。ここでの「なんども繰り返して」と言うのは、頭が真っ白になっても口が勝手に動いてくれるくらいのレベルです。
余計なことを考えなくても文章が言えるようにすることによって、本番の会話中でも余裕ができ、「頑張って覚えた外国語」ではなく「気持ちのこもった自分の言葉」として表現できるようになってきます。
また、ベトナム語は6つの声調がある言語で、声調を覚えるのに苦戦している方もいらっしゃるかと思いますが、この方法は声調の間違いを防ぐのにも大いに役立ちます。
よく、CMの最後に企業名や商品名、キャッチコピーなどが音楽に合わせて流れてくることがありますよね。例えば…
こ〜じま♪
ドギーマン♪
セブンイレブン、いい気分〜♪
ピッカピッカの、1年生♪
やめられない、とまらない、かっぱえびせん♪
文字を見ただけで、頭の中で音楽が流れる方も多いと思います。
ベトナム語の声調もこれと同じで、同じ文章はいつも同じトーンになるのです。違うところといえば、CMは何度も流れてくるので自然に覚えますが、ベトナム語は自分から覚えれるように工夫しないといけないところですね。
💡実践するためのポイントは?
リズムと音楽でひたすら繰り返し練習しておくこと。
失敗が怖い人でも、少しずつできるようになってきます!
まとめ
1. ベトナム語にどっぷり浸かることで、まずは基準作りを。
2. とにかく口真似をすることで、近い将来の”アハ体験”の貯蓄を。
3. 新しい虹を描くように、丁寧に発音と文字をリンクさせておくこと。
4. 文法と単語を身につけることは、やっぱり王道。
5. あのCMを口ずさむのと同じように、実戦すること。
*
これだけ偉そうにいろいろ書きましたが、私もまだまだ勉強中で言えない表現がたくさんあります。ベトナム語を専攻していたわけでもないので、そのような専門の方々と比べると本当に乏しい知識しかありません。
ただ、実際ベトナム語を勉強し始めてから勉強方法に悩んでいたこともあったので、同じ悩みを抱えてる方に少しでも役に立てたら幸いです\(^^)/💌
ゆくゆくは、「日本人のためのベトナム語発音強化レッスン(仮)」みたいな、より実践的で有益なnoteも作っていきたいと考えています💪✨
他にもしなにかリクエストなどあれば、コメントなどでお知らせください!
次はどんなnoteを書こうかな〜?😋
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