入れっぱなしのバルーンカテーテル(膀胱留置カテーテル)
看護師免許を取得したのが2010年、、、
あれから11年たちました、、、( ´Д`)早っ
取得した当初は、兎に角、
急性期で働きたいっ!!
『医龍』みたいなチームで患者さんを
助けたいっ!!
に憧れていました。
ICU.HCU.ER、etc...
僕自身、曲がりなりにも
急性期で経験を積み、現在に至るわけで、、
(現在は慢性期医療、回復期リハビリを学習中)
憧れて飛び込んだ急性期医療を離れ、、
現在、慢性期医療に従事する理由、、
自分自身の心境の変化が起こった出来事、、
その1つが
膀胱留置カテーテル挿入
という、
病院では日常的に行われている医療行為です。
特に急性期の現場では膀胱留置カテーテルを挿入するのが当たり前になっているのではないかと思います。
急性期で重傷患者さんを治療、観察する場合、
(手術後、心不全治療、スパズム期etc...)
排尿量は大切な客観的データです。
(基本的に排尿量は大切な客観的データですが)
その際、膀胱留置カテーテルを挿入する事は、必要な医療行為になるのではないかと個人的には思います。
その他に、
前立腺癌、前立腺肥大、泌尿器的尿路の閉塞
脊髄損傷、脳梗塞など神経因性の尿閉
大腿部にCVを留置した場合
会陰の開放創治癒を促す場合なども必要だと思います。
しかし、、、
それ以外の状態でいつまでも膀胱留置カテーテルを挿入しておく必要ってないですよね?
というか、急性期で働いていた頃の僕は、
膀胱留置カテーテル挿入が本当に今必要なのか、不必要なのかなんて真面目に考えたこともなかったです、、、
(とても恥ずかしい話ですが、、、)
さらに、
厚生労働省の方からも診療報酬の改定や、今後の医療体制について(超高齢化社会に伴う)の情報が日々発信されています、、、
今後の日本の医療は
『自宅へ退院する』
『自宅で療養する』
という流れがもっと強くなってくるのは言うまでもないと思います。
そして、その基盤を作るのが病院の役目なのではないかと個人的には思っています。
でも悲しい事に、、、
近隣の急性期病院からリハビリ目的などで転院されてくる患者さんの中には、
車椅子で移乗が行える状態なのに、、
その他、尿閉を起こす因子がない状態なのに、
膀胱留置カテーテルが挿入されたまま転院してくる患者さんがいます。
長い期間留置していればしているほど、自尿が出るまで時間がかかります。
結果的に、、
・自宅への退院が遅くなります。
・自宅での療養が困難になることがあります。
・退院先が制限される場合があります。
とまぁ、、色々と弊害が産まれてしまいます。
なので、、
必要なければすぐに抜くっ!!
という考え方を全ての医療従事者、特に患者さんに1番近い存在の看護師の方々が持つ事ができれば
患者さんにとっての
質の高い医療、質の高い看護
につながると個人的には信じています。
コレを読んで膀胱留置カテーテルを抜去したくなった人は、、