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ショート動画の婚活シリーズで泣いてる動画を出した話

自分が泣いてる動画が80万回も再生されて、400件以上のコメントがついた。このレア体験の記録。
動画はこれ

スタイリングを伝えるためのSNSアカウント、りさ【TVスタイリスト】
おかげさまで14万フォロワーを達成し、日々、頑張って動画出しております。主に川村が。
その中に、婚活シリーズというのがある。
40代のシングルマザーが婚活の服に悩んでスタイリストに相談して、服がいい感じになる、楽しくデートに行ける、結果はいかに?!
てなやつ。つまり私の話。
もともとは、広く服の悩みっていってもいろいろで、ぼんやりした中身になってしまうなっていう真面目な問題意識から来ていて。
シーンや目的が明確なものを扱うことで、「悩み解決!なるほど!」ってなるんじゃないか、と思い、
人が服に悩むシーンと言えば異性に会うときでしょう、ってことで、出役は梨沙か私だから、私の婚活をやり始めたと。
再婚したいなーと思ってたのもほんとだし、まあいいか、くらいのノリで。

恋バナ、女子トークがおもしろい、ついでに服の話も勉強になる、というあたりが、観てもらえる理由で、フォロワーさんから「頑張ってください」って声掛けられたり、仕事で会った方から「観てます、応援してます」って言われたり、身近に感じてもらえる理由にもなってよかった。

「フィクションじゃなくてリアルですか?」って聞かれることがたまにあるが、時差はあっても嘘はない。でも動画にしてないことはある。

この動画を撮ったのは12月半ばで、メンタルが底の底だった私は、仕事の打ち合わせ中からおなかが痛くて、痛くて痛くて、梨沙と2人になった瞬間に「おなかが痛い」と泣いた。
きっかけは明確で、うまくいくかも?と思った人とうまくいかなかった。
背景も明確で、仕事も家のことも忙しかった、春からの小学校入学が不安だった、会社も自分もお金のこと心配だった。
もう泣く前から、「このあと私は泣く、そしたら先に動画を撮ろう」と思っていた。
もうけっこう長い期間、動画のこといっぱい考えてきて、素材があれば撮る、考える前に撮る、使えるものは使う、常にマイク、というのが染みついていて、撮ることが私たちにとっては自然だった。
頑張ってる自分を見せたいとか、共感して欲しいとか、ファンになって欲しいとか、なんかもう、そんな意識すらなくて、シリーズの動画の1つとしてありだと思うものを撮るというだけだったと思う。

服の話もしてない、おもしろいボケもない、画も変わらなくて引きもない、こんな動画は、ファン度高いフォロワーの方々が見てくれる程度と思っていたら、想定をはるかに上回って再生された。
長文のコメントがいっぱい来た。
私に向けた励ましのコメント以外に、批判や、自分のこと書く人や、いろんな声が集まって、プチ炎上状態。政府のシンママ支援の話まで出てきちゃったりして。
婚活、結婚、シングルマザー、再婚、子連れ。
このテーマに関することが溢れ、集合意識が噴出って感じ。
そうだよな、みんないろいろ思うことあるよな、と思い、もう私から離れたところの話として見ていた。

インスタは熱量高い励ましのコメントで溢れていた。
休んでいいよ、頑張ってるよ、頑張らないで、自分を大切に、応援してる、みたいな。
ありがたいなと思って、一件ずつ返信してみた。
100件近いコメントへの返信。
やっていくうちに、自分の中の感覚がじわじわ変わっていって、思ってもない感じが生まれた。
最初は、
「ありがとうございますー!また頑張りますー!」
「そうですよね、休みながらゆっくり頑張っていきます、ありがとうございます!」
みたいな、動画の中の人として頭で返してたと思う。
言われてることも、「はい、ありがとうございます、分かってます、知ってるけどね、はい、ありがとうございます」なんて思ってて、
だってすごく悩んで、すごく考えてきて、並んでるアドバイスは自分の頭で100万回くらい考えたし。
でも励ましの言葉を読んで、返して、を繰り返しているうちに、
「ああ、本当にそうなんだ、そうか、そういうことか」
って、一個ずつ、とてつもない納得感で沁みてきた。

「休むことは止まるってことじゃないです」
そっか、休んでいいんだ、ほんとに休んで大丈夫なんだ。
「不安ですよね、分かります」
ものすごく不安だった、私だけじゃないし、みんな不安なんだ。
「頑張ってきたんですね」
そうか、私は頑張ってきたんだ、そうかそうか。
「大好きです、応援してます」
ほんとにほんとにありがとううううううううう泣泣泣

てな具合いで。
これはもう、写経のようだった。
写経はやったことないので失礼なこと言ってたら申し訳ないのだが。

アドバイスとか励ましの言葉って、どれも聞いたことあるし、自分が言う側でも言われる側でも、「そんなこともう分かってると思うけど」っていうエクスキューズを付けたくなってしまうくらい、ふっつーのこと言ってる。
でもそれが、本当に本質で、本当にその通りなんだって、
とても素直に、全部全部、そのまま受け取れた。
いいも悪いも、ほんとも嘘も、なんにもなく、批判や窘めも含めて、全部、
心から、コメントありがとうございます。

婚活シリーズのために婚活してるわけじゃないんだけど、せっかくだから奇想天外な楽しいエンドにしたいぜなんていう欲も出ており、
リアルドキュメンタリー、自分で楽しんでいこう。

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