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賃貸契約締結不可から得たもの

(だいぶ遅いけど)あけましておめでとうございます。
社会人になって初めて、どこの社員でもない状態で仕事始めを迎えました。
初の個人事業主!
訪問介護のでぃぐにてぃでの仕事は続いていて、関わりも生み出せる価値も変化させていきたいと思い契約も刷新。そちらの話はまた書こうと思います。

今年は、友達と一緒にパーソナルスタイリングのサービスを立ち上げようと思っています。
人の個性が開いて自分の人生を楽しんで生きるっていいなと思っていて、
そんなところで気が合って、スタイリストの友達とやることにしました。

相手はこちら。

かっこいい。スタイリストって感じ。

中身はあんまりしゅっとしてなくて、例えばクリスマスの日に、

「見て、ピーターパン?って言われたんだけど。
違うわ、もみの木コスプレだわ」
って写真送ってくるようなおもしろ女子。

当初は「私コーチングの人、あなたはスタイリングの人、だからお互いにお客さん紹介し合うみたいな感じで、リスクない感じで」って言ってたのに、
「一緒に会社作って魂込めてやろう、えいえいおー!」となっている今。
そのきっかけになった思い出を残しておこうと思う。

突然とてもパーソナルなことを書くが、去年の夏に離婚した。
離婚を決めて、まだ手続きはしてなくて、生活やお金やいろいろ先のことが不透明だった頃の話。
新しい生活が楽しみ!ってとこまでいけてない、
何が不安かも分からない漠然とした不安、
考えて決めなきゃいけないことは次から次へと出てくる、娘も心配、
自分なりに踏ん張っていたけど、思い返せばとても不安定だったと思う。
そんな中で出てきたのが賃貸契約問題。
娘の生活の変化を緩やかにするために、元々住んでた家の近くに引っ越そうと思ったのに、「当時の私の収入では、私が契約者になって賃貸契約を結ぶことはできない」と不動産屋さんに言われた。
大ショックだった。
私は無収入じゃない。それなのに。
家賃が高すぎるエリアだから、住む場所変えればいくらでもというのは分かってた。
でも私は娘と私のために、それまで暮らしたエリアを離れたくなかった。
娘が大好きな保育園も卒園まで変えずに通い続けたかった。
「あなたが親ではそれはできない」と言われたようでショックだった。
ここは元夫の名誉のために読み飛ばさないで頂きたいが、娘の生活が変わらないように十分な養育費を約束してくれていた。それでもだめなのだ。
養育費は私の収入じゃないから、不動産契約には関係ないのだそう。

もう心が折れかけて、梨沙に事情を話し、
「もうさ、東京に実家あるんだから頭下げてさ、帰らせてもらうとか、やりたい仕事がとか言ってるのがだめなんだよね、今一番高い月給で雇ってくれるところ探したらいいかな、、もうなんか、、、」
と泣いた。
涙出てた記憶はないけど、それと差がないくらいだったと思う。

「そっか、大変だね、、、」という寄り添いが来ると予測できるところだと思うが、
梨沙は怒り出した。
「そんなのはおかしいでしょ」
「不動産のルールとかはあるんだろうけど、それはそうだけど、おかしいでしょ」
「彩子みたいな頭よくて想い持って仕事してて、やりたいことあって、その人がそんな風に扱われるなんておかしいでしょ」
「子供産んだり、仕事離れたり、子供小さくて働けなかったりとかさ、離婚したりとか、そういう一時的にパフォーマンス落ちるよねってときに、そこ時点で評価してその人のこと決めつけるなんて、そんなの間違ってるでしょ」
最後のはもう私のケースに怒ってるのか、スタイリストとして自分が抱えている葛藤から怒っているのか、もうよく分からなかった。
それでも私には衝撃だった。
言ってることが合ってるか、正しいかはまったくもってどうでもよくて、
「彩子には価値があるよ、それがそう扱われないのはおかしい」と怒ってくれる人がいた。
自分の命への愛も、存在への信頼も、なんだかまとめて失いかけていた私には、怒りなんて湧くはずもなかった。
つまり生きることへの情熱も、感じられるはずなかった。
「ああ、そうなんだ、怒っていいし、情熱を持って生きていいんだ」と思わされた。

それから、母が働くということについて、私たち(どちらも子供が4歳)が働き生きることについて、人生について、女性性について、終わりのない話を熱く語った。
そして、
「自分らしさを愛し、私が私を装い、私が私を生きること」を目指して、一緒にサービス作ろうって約束した。

届けられるもの作って、早くみんなに見せたい!


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