ミライノオトモニターNo.10「さ、次はどこを走ってく?」
ヘルメットを脱ぐと、たらりと汗が背中まで伝う感触がする。
汗ばむ季節だけれども、風を切る爽快感はやはり格別。
これを知ったらやめられない、と毎日でも思ってしまう。
到着したカフェでは、すでにこの地で集っている仲間たちが楽しそうに話をしていた。
「おお、待ってましたよ!はるばるありがとうございます」
「すみませーん、遅くなっちゃった。
ここにくる途中の、教えてもらった岬からの景色が本当に素晴らしくて。つい見とれてしまってたら、こんな時間に…」
「あ〜、それなら仕方ない、