第56回全日本大学駅伝
1区はスローペースで進み、どの大学もほぼ差がつかない状態で2区へ。
2区に渡ると、創価のエース吉田響君が一気にトップまで踊り出る。
ラストは、吉田君と青学の鶴川君のデッドヒートが展開し、秒差なしで3区へ。
3区は青学の最強ルーキー折田君が好走し、単独トップへ。
そしてトップのまま、4区は青学の大エース黒田君。
圧巻の区間新記録で走り、後続との差を1分20秒まで広げる。
正直、優勝は青学で決まったと思った。
しかし、ここで終わらないのが、今年の國學院。
5区は野中君が区間賞で差を40秒まで差を縮める。
6区は山本君が、2年前に中央の吉井大和君が作った区間記録を破る走りで、青学との差を4秒まで縮める。
そして、エース区間の7区へ。
青学の太田君と國學院の平林君の対決。
実はこの2人は、去年の全日本の7区、さらには先日の出雲6区でも対戦していて、いずれも平林君が区間賞を取って勝利している。
4秒差なので、すぐに平林君が太田君に追いついて、しばらくは並走するレース展開になるかと思いきや、いきなり太田君が区間記録を上回るペースで入り、平林君を突き放す。
いわゆる、太田劇場の開幕。
これは、無謀なのか、ゾーンに入ったのか、実況もわからない。
突き放された平林君は、焦らずに冷静について行き、ラスト5㎞でついに追いつく。
そこから2人で並走し、スプリント勝負に持ち込むと思いきや、すぐに太田君が再び前に出て、ロングスパート。
そのまま追いつかれることなく、1位を死守したままアンカーに襷を渡す。
平林君も離されれまいとスパートをかけ、4秒差で襷リレー。
つまり、2人は同タイム。
そして、そんな2人より良いタイムだった駒沢のエース篠原君が、区間賞の走りで順位を3位まで押し上げる。
勝負はアンカー対決へ。
國學院のアンカーは、箱根駅伝の5区山登りも経験している上原君が、首位を奪い初優勝、2冠達成。
そして凄まじい走りを見せたのが、去年もこの区間で区間賞を取っている駒沢の山川君。
日本人歴代2位の記録で2分以上あった差を逆転して、2位。
國學院大學の初優勝&3冠が懸かった第101回箱根駅伝が今から本当に楽しみ。