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育児とクルマ。とーちゃんに勝ち目はあるのか

クルマを買い換えることになりました。

妻は燃費第一で、ハイブリッドカーを推して来ます。それはそれは強く推して来ます。

具体的には、息子の保育園への送迎、近所への買い物など、街乗りがしやすく、燃費のいい車が欲しいとのこと。また、チャイルドシートのISO FIXにも対応した2015年式以上、ハイブリッドならバッテリーの寿命を考えて2017年式くらいの車を狙っているようでした。

日本ではISO FIXなんてもう当たり前かもしれませんが、ニュージーランドでは日本の中古車がたくさん走っていて、10年落ち、10万キロ当たり前です。我々の現在の車も、2005-年式の日産ティーダとノートで、チャイルドシートはティーダにシートベルトで固定して使っています。ノートは専らウェリントンで通勤快速。

一方で、私は乗ってて楽しいクルマが欲しい。本当はロードスターがほしい。でも分かってますよ、子供ができて2シーターなんか買えないことは。

別にいいんです、私にはバイクがあるし。


でも、そろそろ冬になり、実は単身赴任が近々終了することもあって、妻からは「バイク要るの?」というプレッシャーが日に日に強まっています。バイクや運転の楽しいクルマを手放し、燃費と居住性を重視した結果、車はプリウスかワンボックス。。なんだこれは、育児あるあるじゃねえか。

ギリギリの抵抗

でもさ!でもさ!

息子がもちっと大きくなったらキャンプをしに遠出もするだろうし、そうなるとメインカーにはSUVがいいのではないか。遠出には、クルーズコントロールも欲しい。なにしろ、こっちの高速道路ときたら対向1斜線の「普通の道」を100km/hで飛ばすから、運転に神経を使うし疲れる。クルーズコントロール、つまり速度維持機能があればだいぶ高速運転の負担は軽減されるだろう。

そういう話をして、いくつか候補を絞りました。妻は、私の上記の意見に同意を示しつつ、それでもハイブリッドにこだわり、スバルのXVなるSUVの形をしたハイブリッドを見つけて来ました。

一方、私は燃費対策としてハイブリッドではなくクリーンディーゼルを推しました。特に、マツダのCX-5のディーゼルは評価が高く、一度乗って見たいと思っていました。最近のマツダは「魂動デザイン」以降気合いが入ってますからね。

予算は15000ドル、こっちの感覚では150万円って感じですが、NZドルはだいたい7掛けして円換算で110万くらい?

ということで、スバルのXVとマツダのCX-5を見に、ディーラーへ。え?もちろん中古ディーラーですよ。金ないもん。

スバルXV

Copyright DY5W-sportCC BY-SA 3.0

写真撮り忘れたのでウィキから。

インプレッサ由来のボディをもつスバルXV。ディーラーに行くと、珍しく腰の低いインド人に接客を受ける。日本人だ、と伝えると、あ、じゃあ説明あんまりいらないかな、と。クルマの好き嫌いは乗りゃあわかるので、早々に鍵を受け取って試乗へ。乗ったのは2017年式の2リッターハイブリッド。

走り出してすぐ感じたのは、エンジン音の大きさとゴトゴトとした乗り心地。エンジンは、ハイブリッドっぽさを期待して乗ると肩透かしをくらう。今は猫も杓子もハイブリッドだから、急いでラインナップに加えました、という印象で、なんだか造り込みが甘い感じ。乗り心地も、普段ティーダに乗ってるからだろうか、硬い印象。肝心の燃費はどうかとしばらく走って平均燃費を表示したら、11km/L。渋い。隣の妻もヘチマ顔をしている。

最新モデルは改善しているのかもしれないが、これはちょっと虎の子の100万円を、ぶっこむには惜しいと感じてしまう。

マツダCX-5

Copyright M 93CC BY-SA 3.0 de

XVの試乗を切り上げて、次はマツダCX-5を。どちらかというと私はこっちが乗りたかった。出てきたのは2012年式の10年落ち。魂動デザインの初代モデルです。このサイズのSUV、しかも人気のディーゼルを100万ちょっとで買おうと思えば、しょうがないですね。

走り出してすぐ、乗り心地の違いに愕然とする。まあ当たり前だ、クラスが違うんだから。

ディーゼルはやはりトルクが格別で、アクセルを踏むと「ジャー」という特有の唸りを上げながら、どこまでも加速していく。馬力ではなく、トルクなので、加速がフラットで、モーターウェイ(高速道路)にも乗ったが文句なし。車格が今までの車よりでかいので、少し気を使うけれど、大きさの割に運転の特性は素直。高速を降りて運転を代わって妻も、最初はおっかなびっくりだったが少ししたら慣れて普通に運転していた。

しかし、いかんせんでかい。いや、そこまで馬鹿でかいクラスではないが、今乗ってるティーダからの乗り換えでは余計にデカさを感じて気疲れするってことだ。慣れの問題かもしれないけれど、街乗りメインだと分かっていてわざわざこの車格にする意味はあるだろうか。。

めっちゃいいけど、正直、確かに持て余す。これで毎回10分のところにある保育園や、15分のところにある空港まで運転するのは、果たして賢いと言えるのか。結局、コンパクトカーになる運命なのか。しかし、マツダの心意気はしっかりと受け取ったぞ!

クルマはやはり乗ってみないとわからない。答えの出ないままディーラーに戻って腰の低いインド人にCX-5を返す。

ちなみに、日本から船で届くクルマは、日本のディーラーオークションで落札してからだいたい7〜9週間くらいで届くらしい。例のウイルスで少し遅いことはあったけれど、サプライチェーンはそこまで大きな打撃はなかったらしい。

妻がいう。

「近くに、新し目のアクアがあるみたいだから見るだけ見ていこうよ。」

ここら辺が潮時か、、

続く

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たくさんの方々からサポートをいただいています、この場を借りて、御礼申し上げます!いただいたサポートは、今まではコーヒー代になっていましたが、今後はオムツ代として使わせていただきます。息子のケツのサラサラ感維持にご協力をいただければ光栄です。