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ニュージーランドで子育てる

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ロックダウンのさなか、2020年5月に爆誕した息子の育児日記です。ニュージーランドでの子育て、父親としての子育て、海外で家族を作ること。様々な視点を盛り込んでいけたらと思います。… もっと読む
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#パイロット

出産後、妻は女王になり、私はゲリラになった。

身重の妻と暮らしているうちに国がロックダウンになり、毎日一緒に散歩に行くようになった。 冬でも青い西洋芝の公園をぐるりと周り、紅葉した桜を見ながら歩いていると、色々な話が出てくる。会社が潰れるんじゃないかとか、noteでどうやったら小遣い稼げるんだろとか、あとはもちろん、子供が産まれた後の話とか。 思うに、夫婦間でこうやって何気ないコミュニケーションをどれだけ散りばめているかは、子供が産まれた後の生活で発生する問題解決に、決定的な役割を果たすと思う。 NZの産休・育休制

集団の中にあって感じるあの孤独感を、6か月の息子が消してくれた

本日、8か月ぶりに職場に復帰しました。 私は、本当のところでは人付き合いが苦手なので、こんなに久しぶりに職場に復帰するとなると、多少なりとも緊張するだろうな、と思っていました。 ところが、今日8か月ぶりに仕事に復帰して、フライトプランを立てた後、クルーのたまり場になっているカフェに入ったとき、いつも感じていた窮屈さがきれいさっぱり消えていることに気が付きました。 緊張の理由

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風向きで変わる滑走路の方向

今日のクライストチャーチは風が強いですね! ここでクライストチャーチ国際空港の天気をMETARで見てみましょう。 METARというのは、パイロットが使う空港の天気情報で、文字の羅列です。風のところに赤線引きました。翻訳するとこう。 風が真方位で290度で26ノット、突風が38ノット吹いています。方角は250度〜330度の間で行ったり来たりしています。1ノットは1.852km/hなので、ざっくり2倍すると時速何キロになります。 つまり、西から時速50km弱の風が常に吹い

子育てで潰れる理由がわかった気がしたのと、それに対する新米父ちゃんの私の見解

親が子を死なせてしまう悲しい事件を見聞する度、大切な我が子になぜそんな仕打ちができるのだろうと憤る人は多いだろう。私もそうだ。しかし、実際に子育てをしてみてこそわかることもある。 私など、子育て歴にしてたかだか2ヶ月の超若輩者だが、それほど短い経験からですら、子を産み(産むのは妻だが)育てることの労力とそれに伴うストレスの強烈さは、大いに実感することができる。 肉体的な疲労と精神的なストレス夜中に泣き続けられて、睡眠を阻害されることは、確かに辛い。でも、それは主に体力的な