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モリサワ 文字組版の教室で学んだこと

こんにちは!
デザイナーを目指し勉強しておりますAnと申します。
今日は先日受講したモリサワの「文字組版の教室」のまとめを自分なりにしたものです✍️

「文字組版の教室」とは?

なぜ受講したのか?

文字組を現在特訓中。
加えて、仕事で雑誌と付き合う時間が膨大に増え組版の知識が必要となったこと。
この2つの理由でエントリーしました。

そして。
エントリー後受講前に届く手厚い教材達
テキスト達が豪華なんじゃ!
受講前にテキストと資料が先に送られてきます。
事前学習して受講できて理解度深まります。


さて本題

講義は以下のアジェンダでした。

  1. 文字組版の考え方と歴史

  2. 文字の分類と構造

  3. 体裁・構成要素

  4. 文字を組むルール

  5. デジタルフォントの基礎知識


先に結論から申し上げると、

日本の組版は原稿用紙のようにぴったりと組み合わせるベタ組みが基本である。

ということ。
ありがとう義務教育。
原稿用紙で作文を書いた日々がここで報われるとは。
これを念頭において組版を考えていくことはとてもスムーズでした。


学んだこと

たくさん学んだことがありましたが初学者の私が特に気になったところを抜粋

組版のルールは国家標準がある

JIS X 4051:2004「日本語文書の組版方法」として定められている。
あくまでも標準なので、ひとつの目安として扱ったり、基本を知ることで『なぜその組み方をするのか?』を考える。


書体選びでカギになること

  • 字面

  • ウエイト/ファミリー

  • ふところ

  • 重心

  • エレメント

字面
書体によって字面の大きさが異なるから、同じサイズでも見た目の大きさが異なるんですね!!(プロの方はあたりまえ体操ですね)

ふところ
ふところが広い:おおらか
ふところが狭い:引き締まる

重心
重心が低い:安定、親しみ
重心が高い:品格がある

モダンスタイルとオールドスタイルの分類

モダン
形:シンプル・ふところが広い・字面が大きい・かなが正方形寄りに設計
印象:スッキリ・幾何学的
例えばフォント:黎ミン、新ゴ

オールドスタイル
形:装飾的・ふところが狭い・字面が小さい
印象:表情豊か・味がある
例えばフォント:リュウミン、見出ゴMB31、中ゴシックBBB


明朝体同士の比較がとてもわかりやすく解説されてあり、組み方とスタイルの違いで読みやすさの違いが出てくることを学びました。

縦組の場合
モダンスタイルは余白が少ないため圧迫感を感じるため行間を広げるなどの工夫が必要である。

横組の場合
オールドスタイルは余白が悪目立ちすることがあるので字間・文字同士の空きを詰めることが必要である。

書体選択

  • 読みやすい(文字サイズは?縦組/横組?)

  • 表現に合う(優先させたい要素は?印象は?)

  • 選択の幅(サイズのバリエ・ウエイトのバリエ)

  • 適切な字体(指定用途の書体・必要な文字の集録有無)

これを元に書体選択していくと良い。


読みさすさとは?

ページ物・長文:「読ませる」要素が必要
視線の移動がしやすい書体・読み疲れない書体

見出しや短文・小さい説明文:「見せる」要素が必要
インパクトや視認性が大事か判断・大きく使うものは太さも必要


和文と欧文の構造の違い

和文書体は基本正方形
欧文書体は字幅が原則不定

よって、文字配置の基準が違うので、大きさや位置の調整が必須


<>不等号は確固として使用NG

日本語組版では様々な括弧を使用しているが不等号<>は括弧として使用NG
正しい引用符は山括弧〈〉が正解である。

見た目で使用すると、電子媒体での読み上げに影響する可能性があるので、正しいルールのもと使用する。


以上が特に学びになった項目でした。
講座はわかりやすい大量の図解と説明がついているので理解が深まる上に、あと50倍くらいの量の学びがあります。
今回あまり抜粋しませんでしたが、単位・判型・版面の基本的なこともしっかりわかる講義でした。

組版をしっかりすることはアクセシビリティを意識することに近い気がしました。(世界は違えど思いはきっと一緒)


番外編1:「Font Map」が楽しい

「FontMap」というテキストが付いてくるのですが、モリサワフォントの体系マップが載っていて

横軸:読ませる/細い〜見せる/太い
縦軸:ニュースタイル〜オールドスタイル

で、あらわされていて一目でフォントがどのスタイルなのか確認することができます。
見てて楽しい、理解が深まるとてもいい教本だと思いました。

番外編2:モリサワさんのnote超個人的読むべきベスト3

言わずもがなモリサワさんのnote は全部勉強になるのですが、特に何度も読み直しているものです。
講座内でも多く紹介されていました。


おわりに

今回こちらの講座は「文字と組版ルールを学ぶ基礎講座」と言うに相応しい講座だったと思います。
講座の冒頭に、
文字を組むのは「読み手に情報を伝えるため」
というお話があります。
組版はあくまでも一つのルール・手段のひとつだということ、状況に応じ適宜、最善を尽くすことが大事であると何度も述べられていました。
そのためには守破離の守、基本のきを学ばなくてはいけません。
このタイミングで基本を学べてとても良かったです。
テキストもかなり内容が濃く、今後のお守りになること間違いなしです。

モリサワさんありがとうございました🙏
組版の基本に興味がある方オススメです〜!


ではまた👋


おまけ
私の推しフォントは中ゴシックBBBです🙌🩵



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