『崩壊学: 人類が直面している脅威の実態』5

「現在、支配的な文化のストーリーが物語るのは、テクノロジーであり、人間の際限ない創意工夫、競争、唯一無二の原則とされる弱肉強食の法則、進歩を目指し断固として前進する、などだ。
私たちが今大いに必要としているのは、不確かな一時代に入るための、変化を示す新しいストーリーである。例えば、助け合いや協力のおかげで、化石エネルギーから解放されることに成功したある時代の物語…。

人間が生まれつき持っているはずの共に生きる才能は、実利主義で個人主義の現代社会が、ここ数十年の間に徹底的に、見事に骨抜きにしてしまった。この社会的能力こそ唯一、大惨事の時にレジリエンスを保障してくれるものと、私たちは確信している……。」

パブロ・セルヴィーニョ、ラフェエル・スティーヴンス『崩壊学: 人類が直面している脅威の実態』

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?