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最初の平和と大地の智慧

16日目(4月19日)

晴天、雲ひとつない青空。鳥たちの恋の季節。
窓の外から聞こえてくる鳥の声がなんとも美しい。
爽やかな風がカーテンをふわりと揺らす。
テレビから入ってくる情報がなければ、なんて平和な日々だと思うだろう。

平和という意識

平和という意識はどこから始まるのだろうか。
それは、私の長い間の疑問だった。
私が物心ついたときから、世界は争いや奪い合いに満ちているように、私の目には写っていた。
大人になって、会社に勤めるようになってからも、その問いは生き続けていて、
世界で起こる紛争や際限のない争いは、なにが起こしているのだろう。そう思っていた。

あるとき、そのことを古い教えから学ぶ機会を与えられた。
それは、マヤ文明および古代マナ文明の時代から口伝を通して受け継がれてきた、古い大地の智慧だ。

このとき、「平和」という概念について、「平和」がどこから始まるのかについて伝えるために、あるアメリカ先住民の偉大なる聖人プラックエルクの言葉を引用した。

「もっとも重要な最初の平和”ファーストピース”は人の魂の中に生まれる。人々が宇宙やそこに宿るすべての力との間に、つながりや一体感を見出せた時、その平和は生まれるのだ。宇宙の中心に、大いなるスピリットであるワカン・タンカが宿り、しかもその中心はいたるところにあり、われわれ一人一人の中にあることを理解した時に生まれるのだ。これが真の平和であり、他はその反映にすぎない。二番目の平和”セカンドピース”は二人の人間の間に生まれ、三番目の平和”サード・ピース”は、二つの国の間で起こるものである。しかし、とりわけここで理解すべきことは、何度も言うように、真の平和は一人ひとりの魂の中にあるということだ。それに気がつかない限り、国と国の間に平和が訪れることは決してないだろう。」

さらに、彼らは言った、このことを学ぶだけでは足りないと。
学びを自分の中にとりいれて、自分が平和そのものとして生きる。人生の中で平和を体現することが必要だと。

口伝で受け継いできたもの

彼らが、口伝で受け継いできたものは、デリケイトロッジティーチングと呼ばれる。古代の人たちは宇宙について洗練された理解をもっていて、宇宙を聖なる20カウント(The sacret twenty count)という概念へと進化させてきた。
円形のデザインに宇宙から流れるすべてのエネルギーが配置されている。
これを土台にして、よりよく生きるための知恵が、多数円形のデザインとして存在している。

この知恵は、門外不出で、口伝で伝えられる者(キーパー)だけに伝えられて来たけれど、キーパーの二人が、世界は今、緊急性のある時代に差し掛かったと感じ、この智慧を広く伝えることにコミットした。
彼らは、古いやり方(自分たちは正しい)で伝えることはしない。新しいやり方、多様な知恵を交換する。知恵を広めるというよりは分かち合う。そして全体の意識が高まっていく。そういうことを意図したのだ。

実際、彼らは各国、各族、宗教などの知恵のリーダたちと深く語り合い、そこから新たな平和のプラクティスが生まれた。

私も、膨大な智慧のほんのほんの一端だけれどもその知恵を受け継いで、生活のなかで、少しづつ実践してきた。
これから、少しづつそのことも書いていこうと思う。


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