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不登校できない子

子どもが就学して感じたこと。
今頃の小学生は皆勤賞は目指さないらしい。
毎日登校することに価値を見出していないらしい。
毎日のようにクラスの誰かが休む。
休みの理由は、風邪や感染症罹患、発達障害やその他持病の定期受診、家族旅行や冠婚葬祭といった家庭の都合、学校に行きたくない気持ちがあるなど様々だ。
1年間でクラス全員が揃ったのは、10回にも満たない。
私が小学生の頃は、毎日登校が学級目標に掲げられていたり、子ども間でも”すごい”の評価の基準だったりしたものだが。
不登校傾向のある子からすると、今の時代の方が楽な気持ちで休めるのだろうか。いや、そんなことはないか、学校に行けない子の気持ちは時代の価値観で比べられるものではないか。

うちの子は、低学年の2年間学校を休んだことがない。
体調管理ができているというのは、すごいことだと思うのだが、本人はそこに価値を見出していない。
人並みに「今日学校お休みしたい」とぼやくことはあるが、何だかんだ登校する。この何だかんだのやりとりが個々によって大きく違うので、何とか登校できる子とできない子がいることは想像できる。
うちの子は不安強強タイプでなので、家に1人ではいられない。そのため、「休みたいか~毎日勉強したり学校ルールを守ってるしで休みたい時もあるよねー。私は仕事で帰ってくるのは、早くても15時なんだよー」と伝えると、大抵「じゃあ、学童無しでお迎えに来て」と言われて、自然と学校へ行く雰囲気となり、不登校宣言をスルーできている。
恐らく、登校するべきことは承知しているが、何となく行きたくない。小さい理由がいくつも積み重なって、行きたくなくなる。しかし、学童を休むことで折り合いをつけているのだろう。私はついでに、月額料金安めの習い事も「疲労のため休む」を許容することにした。疲労を我慢して耐えすぎることが普通になると精神疾患罹患など二次障害につながることもあるし、疲労を自分で把握して次の日の大事なことに備えることも経験してもらいたいと考えたからだ。ここでいう大事なこととは、うちの場合学校だ。
人によっては、大事なことが学校が二の次で本命の塾や特技の習い事という場合もあるだろう。
ちなみに、月額料金高額な習い事は、体調不良以外休みを許容していない。だって、家計的に勿体ないから(-_-;)

突然の学校行きたくない発言とは別に、「家庭の都合でお休みしてみたい」「学校を休んでみたい」とも言う。
気持ちは分かる。学校を休んでテーマパークに行っているクラスメイトがめちゃくちゃいるのだから、休んでみたいと思うのは普通の感覚だろう。
ここで言う家庭の都合とは、概ね旅行休みのことだ。
個人的には、他人家族が学校を休んで遊び行くことをNGとは思わない。
休んでいいと思うのだが、うちの場合は土日祝日は両親共に仕事休みなので、わざわざ平日に学校を休ませてまで遊びに行かなくていいのだ。
平日に行けば安く宿泊できて人混みも少ないというメリットはあるが、無償で学べる機会(登校)が減るというデメリットを到底上回らないような気がしてならない。
いずれ冠婚葬祭を経験するだろうから、今計画的に学校を休ませる経験をさせなくても良いような気がするのだ。
正直、休み癖がついてしまうのではないか、休むことへの精神的ハードルが下がらないかといういらぬ不安もなくはない。

少し気になるのは、うちの子は両親共に仕事があると知っている日は休みたいとは言わない。
家で一人で居ることは不安や恐怖を感じるので、学校に行く方がマシだと思っている。私たち夫妻が庭で薪割をしている間、子どもが一人家でYouTubeを見ている状況でも数分経つ度に私の存在を目視確認しようと外に出てくるほどだ。
もし私が専業主婦や在宅ワーカーだったら、毎日休みたいと言っているのかもしれない。
切羽詰まった精神状態であれば、計画的に休ませてもいいよなと思うのだが、その判断が難しい。今のところはとりあえず、睡眠と食欲、笑い合うなどやりとり頻度、遊びの内容を振り返って問題ないので、登校を励ましている。
うちの子のような場合は、両親共働きだから、不登校になりたくてもなれないのかもしれない。それで、心が削られていたらとんでもないことだ。
だが一方で、両親共働きだから、今のところは登校を続けられているのかもしれない。

ついに、この秋には計画的に家庭の都合で休んでみようと思う。
遠方の友達と会うために、、、。
良い?本当に良い?
学校を休むことに対して深く考えすぎ?
あ~難しい。親力が試されている。

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