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忘れてはならない、ミャンマーのこと。


ロシア軍のウクライナ侵攻。連日、これが本当に今の時代に起こっていることなのかと疑うような情景が報じられています。実は私は大学生時代ロシアに10カ月留学していました。そこでロシアの人々のストレートで寛大な温かさや感性の豊かさ、壮大な自然や優れた文化、色々なロシアのいいところも知ったし、友人の中にはウクライナ人とロシア人の両親の下生まれた子もいたので、今回の事態には本当に胸が痛むし、腹立たしいし、両国に住む人々のことが本当に心配です。ですが今日は敢えてウクライナとロシアのことではなく、ミャンマーのとについて書きたいと思います。


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ウクライナのことに比べ、ミャンマーのクーデターに関する人々の関心は…?

今から1年と1カ月半ほど前にも、これが現実かと思うようニュースが世界に衝撃を与えました。ミャンマーで国軍がクーデターを起こし政権を掌握、それに抗議する多くの一般市民が傷つけられ殺されているというのです。
私は留学生に日本語を教える仕事をしておりクラスには沢山のミャンマー人学生がいたので、この事態は本当に現実のことで、悲惨なことが各地で起こっているのだということを肌で感じました。

それもあり、今回のウクライナの支援やプーチンへの抗議の広がりを見る中で、ミャンマーのクーデターと一連の事態に対する日本社会の反応の大きさとの違いを感じています。

ミャンマーでも本当に大変なことが起こり沢山の人が苦しんでいるのに。
ミャンマーは地理的にもそう遠くなく日本とも深く関わりのある国なのに。
クーデター前までは多くの企業がミャンマーに進出し始め、ミャンマーからも多くの人々が留学や就労のため来日し、日本で生活しているのに。

それなのに、ニュースでここまで連日大きくは取り上げられなかったのではないか?支援もネットで探せば募金のサイトがいくつも見つかりますが、今回ウクライナのようなチャリティーグッツが各地で販売されるような支援の輪の広がり方はしなかったのではないか?そう思いました。

このようなことは比べるものでもないし、今回ロシアという核も持った大国が武力行使をするという世界にとって歴史的な危機的状況であり、多くの国のの経済にも多大な影響を及ぼす問題であるという規模の大きさの違いもあります。またミャンマー場合は国の軍がクーデターを起こした側であることから、国への支援がしずらいという難しさがあることも分かります。

ただもっと、日本で大きなムーブメントとしてミャンマーの人々を助けよう!という広がりがあってもよかったのではないか、今からでももっと多くの人に知ってもらい広げていくべきことなんじゃないかと、私は何も言える立場ではないけれど思いました。

実際、私の友人にこの話をすると、「そういえばそういうニュースもあったね、もう全然覚えてなかった…」「ミャンマーでもそんなことがあったんだ!」という人が多く、ミャンマー人と関わりがなければ、記憶から薄れたりそもそもよく知らない、という人も多いのかもしれません。

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ミャンマーの学生から感じるリアルな現状

クーデター直後はまず、国のネットがほとんど繋がらなくなったので家族と連絡が取れない、すごく不安という学生が多くいました。
段々と色々な手段で連絡を取れるようになったものの不安定だったり、長い間連絡がつかず安否がわからない人がいるという声も聞きました。

また国内の学校などは閉鎖され学生は授業が受けられないという話や、銀行や公的な機関も閉じられていることが多く送金や書類作成もうまくいかない、という話でした。

そして、学生との何気ない会話や授業の活動の中でさらりと学生が話たことで、胸が痛くなることも何度もありました。

「家族は森に逃げています。」という学生。

スピーチコンテストで「本当の幸せ」というテーマで書いた文の中で、「今日本で暮らす自分の生活は便利でいいものだが、国で家族や友人が大変な状況にあることを知りながら本当の幸せは感じられない。」と綴る学生。

本当は家族からの送金を学費に充てて夢に向けて進学する予定だったのに、国の景気悪化などで家族の収入がなくなり高い学費を工面できず、泣きながら進学を諦め就職することを決意した学生。

新年の書き初めで始め「平和」と書いた後で、別の自分の目標に書き直す学生。

FBで悲惨な状況のビデオをシェアする学生。


ニュースの記事では、最近は都市部は抗議が鎮静化され抑えられているせいで以前よりも状態は落ち着いているとも書いてありましたが、地方では依然として軍と民間人の衝突が続いていたり、経済も低迷し事態は今も悪化しています。


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私達にできること

そんな学生と一緒にいるのに何もしないでいいわけがない、何か声をあげたり、私だからできる活動があるのでは?と思いながらも、今は個人的にネットで探した募金サイトで少額ながら募金をすことしかできていません。
実際、現物を届けることは軍の監視があり現地のツテがないとかなり難しいそうで、また日本にいるミャンマー人も軍への抗議などすれば国に帰れなくなるということで、デリケートな部分も多いです。
何をするのが1番いいのかもよく分からないし、偉そうなことは言えません。ただ、もっと多くの人が知って、ミャンマーの人々を応援するぞ!という気運がもっと広がってほしいな、と思います。
このブログが目に入る人は本当に限られていますが、まずは少しでも声を発することから、私が知っていることを共有してみることから始めてみよう、と思い今回のブログを書きました。

下のリンクは、私が募金したクラウドファンディングのサイトです!他にも探せば色々な募金ページがあると思うので、もしあまり知らないなという方は知ることからでも、ぜひ始めてみていただければと思います。

3回目の投稿にしてかなり重めの内容になってしまいましたが、ずっと書いてみたかったことで、思い立ったが吉日!と思い投稿しました!

最後に、世界中の平和を祈って。    

#ミャンマー
#ミャンマー支援
 #クラウドファンディング

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